出版社内容情報
日本人なら誰でも知っている『源氏物語』。その壮大なストーリーは今の時代でも多くの人を魅了してやみません。すばらしい現代語訳も出ているので、全編読み通した人も少なくないはず。
実は『源氏物語』の原文には、紫式部が描きたかった世界や平安時代の風俗習慣など、たくさんの情報が含まれています。当時特有の言葉使いも魅力的です。たとえば「ごくねち(すごく熱い・暑いこと)」や、現代でも使われているが当時は違う意味も持っていた言葉(たとえば「ほのめく(ほのめかして言うの意のほか、男女関係も表す)」から、当時の風習や風俗を読み解いたり、後世、徳川家康が夏の陣直前に学者から源氏物語の講釈を受けたことや、同時期の天皇(後陽成)も源氏を学んだことなど、後代に与えた源氏物語の影響を紹介したり、場面を絵にした絵巻の解釈など、周辺まで広くとらえて源氏物語を深堀りします。
全文を原文で読み通すことは難しくても、1日に1文だから初心者でも楽しめます。紫式部の描いた世界、平安時代の読者が見ていた世界を、原文から追体験しましょう。
■目次
巻頭カラー
春:1月/2月/3月
夏:4月/5月/6月
秋:7月/8月/9月
冬:10月/11月/12月
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内容説明
『源氏物語』全54巻を原文で読むのは現代人には至難の業。そこで、選りすぐりの名文を1日に1文ずつピックアップ。意味だけでなく、その背景の丁寧な解説もつけました。原文の比類なき香気を味わいながら平安人が読んでいたように物語を楽しんでみませんか。
目次
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
著者等紹介
砂崎良[サザキリョウ]
東京大学文学部卒業。古典文学に現れる7~15世紀の香料文化史、交易史を研究。詩人であり、『源氏物語論』などでも知られる藤井貞和氏に師事。現在は教育・文化系のライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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