内容説明
出版界は出版再版をかろうじて守ったが、電子書籍やアマゾン対応などで失敗し、敗戦前夜のような事態を迎えている。出版再版擁護の論陣を張る著者の闘いの記録。
目次
アマゾンへの出荷停止
再販制度廃止をめぐる攻防
ポイントカード戦争
公正取引委員会の反撃
再販制度の存置が確定
アマゾンと出版崩壊
出版敗戦前夜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ステビア
23
既得権益にしがみつく圧力団体の図。再販制さえあれば出版崩壊が避けられると本気で思ってるんだろうか。おめでたい話だ。歴史としては、細かすぎるがよくまとまってはいる。2022/11/12
スプリント
10
Amazonというよりも再販制度維持に向けた公正取引委員会との攻防がメイン。 出版の崩壊は止まることはなく、再生の道筋も見えない状況のようです。2021/01/03
フォイ
4
複雑に書いてあるから15%くらいしかわからない。ようはAmazonの躍進に歯止めをかけないと再販制度が崩壊して大変なことになるよってことか。再販制度崩壊=出版の崩壊なのかな。今の自転車操業的な業態がよくないと分かってるなら、徐々に別のルールに移行するのがいい。出版栄光の時代に戻そうって考え方自体が敗戦前夜。Amazonという便利なものを消費者から取り上げることが出来ないので、文喫みたいな書店で利益を上げるとか別方面から利益を獲得していかないといけないんじゃないかなぁ。2020/09/13
ルヴナン
4
再販制度を固守せんと書かれたゴミ。都合の良いことしか書かないプロパガンダであり、出版の現状と将来の展望を語るものではない。取次のシステムと功罪を書かずに、中小の取次の倒産を憂うのはは不誠実。取次業界の再編による出版業への影響がどれほどのものだと言うのか。絶版即裁断を嘆くが、そうなる理由には触れない。雑誌と新聞は一切出てこない、多くの書店では売り上げの半分以上を雑誌が占めているのに。守りたいのは本じゃなくて流通業者と新聞社なんだろ、あァん?2019/02/22
紙魚
3
タイトルを読むと出版の崩壊とアマゾンに関係あるように見えるが, それ以前から非再販の書籍販売の試みが採算が合わずに頓挫し続けていた(そしてそれに対して有効な手を打っていなかった)事例を読むと, もともと保護されて生き残っていただけの業界だっただけなのではと思う. これからの出版流通業者生き残りについて提言も, 紙の本そのものが減っていくであろうことを考えると, 論点そのものが無意味化していきそうな気もする2020/01/13