内容説明
1970年代初頭、アメリカ演劇学者で演劇批評家の斎藤偕子は西洋各国の演劇研究者たちと共に演劇研究会“AMD”を結成し、その活動はのちに西洋比較演劇研究会へと受け継がれる。そこで発行していた研究同人誌と会報から、舞台合評、シンポジウムとメンバーによるパフォーマンス企画など、実験的且つ先鋭的演劇批評の数々を収録する。
目次
第1部 舞台合評(イプセン劇の可能性―俳優座(六本木小劇場)イプセン連続公演(一九七八年)
木下順二『子午線の祀り』をめぐって(一九七九年)
演劇時評―チェーホフ舞台など(一九八〇年)
ハロルド・ピンター―俳優座公演『バースディ・パーティ』をめぐって(一九八一年) ほか)
第2部 座談的シンポジウム(今日の我々にとってブレヒトは有効か―俳優座『ジャンヌ』上演をきっかけとして(一九八二年)
この十年間の演劇状況―欧米と日本(一九八五年)
古典作品現代上演の問題―一九八八年の海外劇団来日公演をめぐって
「座・新劇」(『風浪』『村岡伊平治伝』『美しきものの伝説』)をめぐって(一九九四年))
第3部 あ・えむ・で実験劇(AMD座談劇(一九七二年)
AMD実験劇(一九七六年))
著者等紹介
平井正子[ヒライマサコ]
成城大学大学院博士課程修了。成城大学短期大学部、成城大学社会イノベーション学部教授を経て、成城大学名誉教授。イギリス文学、エリザベス朝演劇専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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