内容説明
“特等訊問”の霧原庄三郎、“醒睡笑”の野々口雄三、“一度死んだ人間”松島龍造。探偵たちよ、ここに集え!昭和初期探偵小説文壇の中心人物としてリーダーシップを発揮した名古屋出身の医学者作家・小酒井不木の探偵小説選第2弾。
目次
創作篇(画家の罪?;呪はれの家;謎の咬傷;通夜の人々;ふたりの犯人 ほか)
評論・随筆篇(偶感二題;課題;作家としての私;匿名の手紙;陪審制度宣伝劇 ほか)
著者等紹介
小酒井不木[コサカイフボク]
1890年、愛知県生まれ。東京帝国大学大学院で生理学・血清学を専攻。肺結核の療養生活を経て、1917年に東北帝国大学医学部助教授に就任。21年に医学博士の学位を得て東北帝国大学教授に任じられるが、健康不良のため退職し、以後は文筆業に専念する。23年に名古屋へ移住してからは様々な媒体へ精力的に執筆活動を展開し、海外探偵小説の翻訳紹介や犯罪学研究「殺人論」(23)の発表など、創作活動以外でも健筆を揮った。1929年、肺炎により死去
阿部崇[アベタカシ]
学習院大学大学院博士前期課程修了。1999年に小酒井不木研究の個人サイト「奈落の井戸」を開設し、サラリーマン生活のかたわら、作品の翻刻、年譜の作成、関連資料の公開など細々と活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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