内容説明
「協同社会」概念を『都市に村をつくる』で提示した著者が、グローバル化を視野に入れ、長野県坂城町・山形県長井市・東広島市小田地区の協同組合運動を独自の視点で紹介する。協同社会実現への途。
目次
第1章 グローバル時代に注目される日本の小さい町(世界都市は東京だけではない;日本のシリコン・バレーと言われる長野県坂城町 ほか)
第2章 モンドラゴン協同組合(MCC)についての産業論からの検討(モンドラゴン協同組合のグローバル化;発展の三段階 ほか)
第3章 協同社会が考える労働運動のかたち(人間として尊厳のある働き方を基本とする社会;成熟社会の労働の未来 ほか)
第4章 日本型コミュニティの再生のために(女性はなぜコミュニティづくりに強いのか―山形県長井市の「レインボープラン」に寄せて;高齢化とTPP時代の農村コミュニティの一つのモデル―東広島市小田地区「共和の郷・おだ」 ほか)
著者等紹介
石見尚[イワミタカシ]
1925年、和歌山県に生まれる。1950年、東京大学農学部卒。農協、国会図書館調査局課長、(財)農村開発企画委員会常務理事、東京工業大学大学院講師(非常勤)を経て、日本ルネッサンス研究所設立。日本ニーム協会顧問、KINSPARC(インドのNGO)アドバイザー。農学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
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デヴィッド・フリードマン:コミュニティの伝統手法がわからないので、特異な慣習を自己納得するために注目したのは、小企業で導入されているPCとソフトウェアの共通性(24頁~)。協同組合:基礎の地域社会、人間共同体としてのコミュニティと共存することが原則(67頁)。スペインバスク自治州は山形県の2倍の人口を擁する。中山間地と盆地から成る(71頁)。仏・西国境。四辺形の社会構造(協同組合、自治体、労組、政党98頁)。生きる力を発揮する。教育は弱者が生きる力を身につけるため(106頁)。2015/08/25