内容説明
ゴルフ場で発見されたハーバード大学OBの死体。結婚式を翌日に控えたジュピター・ジョーンズは、和気藷藹々とした同窓会に渦巻く疑惑を晴らせるのか!“大学図書館の備えるべき探偵書目”に採用されたティモシー・フラーの長編第三作。
著者等紹介
フラー,ティモシー[フラー,ティモシー] [Fuller,Timothy]
1914‐1971。アメリカ生まれ。ハーバード大学在学中に書いた『ハーバード大学殺人事件』(1936)で作家デビュー
清水裕子[シミズヒロコ]
1967年、北海道生まれ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
飛鳥栄司@がんサバイバー
5
ミステリの要素よりも、主人公達のどこか楽しげな雰囲気がよく伝わってくる。結婚を翌日に控えた新郎新婦が、新郎の立会人が巻き込まれた殺人事件を一日で解決しようと、必死に捜査を勧める。部外者にもかかわらず、捜査関係者から簡単に受け入れられるのはご都合的だが、探偵役のジュピターが意外にも、機能していて楽しい雰囲気の中にも捜査の緊張感が維持されている。ジュピターが友人のライスの容疑を晴らすだけに終始しない構成が、最後まで飽きさせないポイントになっている。古き良きアメリカの雰囲気も垣間見られる良い作品であると思う。2015/05/10
ぴきん
3
どうしてかなあ、途中で挫折はどうしてもできなかった。もちろんミステリーであるからかもしれないけれど、まさに結婚式を挙げようとする主人公の若さに強烈に惹かれたのだなあ。この時代背景が、際立てている。事件のもととなっている結婚はリアル今のよう。抱えるものがそれほど普遍的なのか、みにつまされる。哀愁に満ちていた。2015/05/13
Hidehiko Hiwada
3
2日かけて読み終わりました。1940年代初頭の米国ってこんな時代だったんだなと思わせる内容です。2015/04/25
チェス
1
時代を感じさせるけど、まあ面白かったかな。2023/10/22
fang_beast
1
探偵役ジュピター・ジョーンズの結婚式前日から当日、そして新婚旅行に出るまでのエピソード。 事件解決までのタイムリミットがあるので、強引な調査や、あの印象的な美しいシーンの謎もなんとなく許せてしまう。2022/12/17
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