内容説明
犯人当て小説に意欲的だった作家。20世紀英米文学とミステリをめぐる長編エッセイ同時収録。探偵作家クラブ新年恒例の犯人当てゲーム2年連続優勝者による作品を初集成!
目次
創作篇(痴人の宴;ヴィナスの丘;遊園地の事件;肌の一夜;死は恋のごとく ほか)
評論・随筆篇(探偵小説第三芸術論;知性と情熱;マンスリー・ガヴェル;二十世紀英米文学と探偵小説;文学のエロティシズム ほか)
著者等紹介
千代有三[チヨユウゾウ]
1912(明45)年、大阪市生まれ。早稲田大学文学部英文科卒。旧制大学院修了。1939(昭14)年、早稲田大学理工学部講師就任。51年、探偵作家クラブ新年会の犯人当てゲームで2年連続して正解した実績を買われ、同ゲームのために「痴人の宴」を書き下ろし、それが『宝石』に掲載されて、探偵作家としてデビュー。54年、早稲田大学文学部教授専属。英米文学研究のかたわら海外ミステリの紹介にも従事。1986(昭61)年、逝去
横井司[ヨコイツカサ]
1962年、石川県金沢市に生まれる。大東文化大学文学部日本文学科卒業。専修大学大学院文学研究科博士後期課程修了。95年、戦前の探偵小説に関する論考で、博士(文学)学位取得。現在、専修大学人文科学研究所特別研究員。日本推理作家協会・本格ミステリ作家クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。