目次
第1章 「大逆事件」と紀州新宮
第2章 禄亭と寒村―廃娼論議をめぐっての絆
第3章 大石誠之助の言論にみる「半島的視座」と現代―「大逆事件前夜」の紀州新宮
第4章 「毒取る」大石誠之助と被差別部落のひとびと
第5章 禄亭大石誠之助の視た日露戦中・戦後の熊野新宮の諸相―『牟婁新報』紙への係わりと、書かれざりし「熊野放棄論」の行方
第6章 一九〇八、〇九年における、大石誠之助と沖野岩三郎との接点―「新宮はソシアリズムと耶蘇教と新思想との牢獄なるかも」考
第7章 高木顕明の紀州新宮時代
第8章 「大逆事件」と成石兄弟
第9章 堺利彦(枯川)、ふたたびの「熊野行」―遺家族慰安の旅の途中で
第10章 西村伊作・「冬の時代」その「思想的」断片
第11章 熊野における「大逆事件」余聞―漱石の俳句と大石ドクトル一統、そして中上文学へ
著者等紹介
辻本雄一[ツジモトユウイチ]
1945年和歌山県新宮市の生まれ。早稲田大学国文科卒。和歌山県南部の県立高校で国語科教師、特に母校の新宮高校では27年間勤務、『新高八十年史』(県立新宮高校同窓会刊)の編纂に関与。新宮市の県立みくまの養護学校校長を最後に定年退職。1989年、新宮市の佐藤春夫記念館開館に伴い理事を歴任、退職後の2007年9月から館長。作家中上健次が主宰して、1990年新宮に開講した熊野大学に、準備段階から運営委員として参画。2001年に設立された新宮市の「「大逆事件」の犠牲者を顕彰する会」顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件