出版社内容情報
十八世紀英国。アレクシアの一家は公爵家の次男ヘイデンに破産を宣告される。やむなく彼女は公爵家で家庭教師として働くが…
内容説明
早くに家族をなくしたアレクシアは、やむなく従兄のベンジャミンのもとに身を寄せていた。ところが不慮の事故で従兄が死に、後を継いだ弟の経営する銀行で不正が発覚。侯爵家の次男ヘイデンによって破産を宣告され、住んでいた屋敷から追い出されることになった。家を失い途方にくれるアレクシア。その彼女に、切れ者だが冷酷といわれるヘイデンが、ロンドンにやってくる従妹の家庭教師として屋敷に残らないかとなぜか申し出る―。ＲＩＴＡ賞受賞作品を含む待望の傑作シリーズ。
著者等紹介
ハンター，マデリン［ハンター，マデリン］［Ｈｕｎｔｅｒ，Ｍａｄｅｌｉｎｅ］
２０００年のデビュー以来、１８冊のヒストリカル・ロマンスを発表。世界ですでに１２カ国語に翻訳され、６００万部以上を売上げている。その作品は６回ＲＩＴＡ賞にノミネートされ、２回受賞の栄誉に輝いた。いまやニューヨークタイムズのベストセラー・リストの常連となり、ロマンス作家として不動の地位を築いている。現在はペンシルヴェニア州に夫とふたりの息子とともに在住（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
24
なかなかの意欲作です。主人公は紳士階級ですが美女でもお金持ちでもありません。親の破産、そして従兄らの失敗に巻き込まれ、婚期を逃しゆっくりと破滅していくのに甘んじている、何の権利も持たない女性です。そして従兄の失脚に一役買う相手の男性は、ご面相はいいものの口下手で真面目で堅物という御仁。女姉妹がいれば「バカねえ、あんたそれ、一目ぼれよ！」と教えてもらえるのに、これまたトラウマ付きの兄と弟しかいないから…。なかなかホットですが、それよりも「21世紀の女性の権利、もっと大切にしよう！」という気持になる本です。2017/01/24
すっちゃん
5
⭐️⭐️⭐️ 面白かったんだけど、何だろうこの中途半端感は。途中までは予想通りであったのに、結末が想定外で、後味悪かった。次に続くらしいので、期待して。2017/11/05
romance_holic
3
ヒロインは困窮して身を寄せた家庭で、再びその家族が破産の浮き目にあうという痛々しい環境におかれた女性。行き場を失い、平穏な生活を破った憎い敵からの申し出を受けることになります。 ヒーローは育った家庭の環境からか、自分の世界への逃避というか閉じこもりのような部分を持ちつつ、頭が切れる人物です。 限りなくヒーローを憎んでいるヒロインは、どうやって恋に落ちていくのか、またヒーローのかたくなな心がどうやって溶かされていくのか、とても見ごたえのあるロマンスとなっています。 とってもオススメです。2011/05/11
MOMO
2
なんだかねぇ・・・おもしろくないわけではないんだけれど、どうもすっきりしなくって・・・。アレクシアちゃんもあんまり好みじゃなかったしさぁ・・・いかんせん、ヘイデン君がいい奴だけに、ロングワース兄弟のしたことが余計に許せなくって・・・だって、あのラストはないでしょ？いっくら愛しいアレクシアちゃんのいとこで、友人だったからって、盗人見逃した上に、いい思いさせて終わるって、どうよ？！今後、ロザリンちゃんのお話があるみたいだけど、そこでこの兄弟がそれなりの報いを受けてなかったら読むのを止めるかも知んないわ・・・2011/06/06
kyara
1
なかなか面白かったです…が、訳にどうにもひっかかる所が。ベッドルームの続き部屋の【喫茶室】って！？(゜.゜)普通は、居間じゃないの？原文読んだわけじゃないのでなんとも言えないけど「parlor」だとしたら「談話室」と訳すべきじゃないかなぁ。何だか引っかかる。2011/02/27
