内容説明
千葉の書店「多田屋」に勤めた著者は、「平安堂」でフランチャイズビジネス、創業期の「アスキー」で出版社、「太洋社」で取次と、出版業界を横断的に体験する!リアル書店の危機とその克服策。
目次
書店コンサルタントとしてのノセ事務所
「消えた書店」と地方老舗書店
七〇年代における書店革命
コンビニの出現
書店経営の苦しさと書店スト
書店の正味問題
出版社の出し正味
実用書などの出し正味
取次マージンの推移
書店の粗利益率〔ほか〕
著者等紹介
能勢仁[ノセマサシ]
1958年、慶應義塾大学文学部卒業。高校教諭を経て、(株)多田屋常務取締役、(株)平安堂取締役FC研修部長、(株)アスキー取締役出版営業統括部長、太洋社勤務。1995年、ノセ事務所設立、書店クリニック、出版コンサルタントとして今日に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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CTC
4
11年7月論創社刊。能勢仁氏は千葉の老舗書店多田屋の一族に生まれ、同社常務や長野の平安堂取締役を経て、当時PC書の刊行を始めたばかりのアスキーの営業部長を務め、取次の太洋社にも在籍した。出版業界で小売・流通・製造の三身全てに属した方は非常に珍しい。本書ではそれを可能にした、能勢さんの誠実な人柄と理知的な分析力を伺えるが…圧巻は書籍系63版元の卸正味率が記されている事だ。書店は小売業きっての低粗利益率で知られるが、いくら委託制で返品リスクを版元が負うとしても75掛〜の卸率は凄い。まぁ20年前のものかな。。2016/08/10
poefan
0
出版人に聞くシリーズ5も面白かった。だいたい200ページ前後と短いが読み物風に楽しめた上に出版と書店のことを少し知った気にさせてくれる。2013/01/21
ねろ
0
業界古株自慢に終始していた。つまらなかった。2011/12/31