内容説明
褒めるだけでは本当の追悼にならない。川端康成の死を哀惜し、山本周五郎の死に涙し、三島由紀夫の死に疑問を投げ、梶山季之の死を無念がり、向田邦子の死に言葉を失う。山口瞳が80人に捧げた追悼文を一挙集成。
目次
川島雄三―一九六三没・川島雄三さん
三枝博音―三枝博音先生のこと
梅崎春生―一九六五没・〓子(からすみ)綺談一・二
高見順―先輩・高見順他
佐佐木茂索―一九六六没・善悪
山本周五郎―一九六七没・山本さん他
吉野秀雄―吉野秀雄先生のこと他
木山捷平―一九六八没・木山捷平さん
山田道美―一九七〇没・ある別れ
三島由紀夫―「なぜ?」一~七〔ほか〕
著者等紹介
山口瞳[ヤマグチヒトミ]
1926年、東京生まれ。麻布中学を卒業、第一早稲田高等学院に入学するも自然退学。終戦後は複数の出版社に勤務し、その間に國學院大學を卒業する。58年、寿屋(現サントリー)に「洋酒天国」の編集者として中途入社。62年に『江分利満氏の優雅な生活』で直木賞を受賞、79年には『血族』で菊池寛賞を受賞する。95年8月、肺がんのため逝去
中野朗[ナカノアキラ]
1951年、小田原生まれ。札幌東高校、明治大学政経学部を卒業。2001年、「山口瞳の会」主宰「山口瞳通信」(年刊)を七号まで、「山口瞳の会通信」を年数回発信するも、現在休会中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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