内容説明
壊れた男たちの夢と幻想。怪奇の詩人による猟奇のエクリチュール。生誕100年目にして初集成。幻の作品集。
著者等紹介
西尾正[ニシオタダシ]
1907(明40)年、東京生まれ。別名三田正。慶応義塾大学経済学部卒業。『ぷろふいる』に三田名義で読後感などを投稿する一方、本名で同誌の創作募集に応じ、34(昭9)年7月、怪奇小説「陳情書」が掲載された。その後、「青い鴉」(35年)「海蛇」(36年)等、異常性格者の描写の際立つ作品を発表するが、39年まででいったん筆を断ち保険会社に勤務。戦後は、「守宮の眼」(46年)「幻想の魔薬」(47年)等、10篇余りを発表したが、戦前から患っていた結核が悪化、作品のいくつかで舞台となった鎌倉で療養するも回復せず、49(昭和24)年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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