内容説明
チェーホフの「三人姉妹」を越える、KERA版「三人姉妹」の誕生!とある田舎の旧家である柏木家を舞台に、作家で長女の立子、専業主婦の次女・艶子・女優の三女・類子をめぐる三姉妹物語。
著者等紹介
ケラリーノ・サンドロヴィッチ[ケラリーノサンドロヴィッチ]
1963年東京都生まれ。横浜放送映画専門学校(現・日本映画学校)卒業。ナイロン100℃主宰。99年、「フローズンビーチ」で第43回岸田國士戯曲賞受賞。00年、「ナイス・エイジ」で千年文化芸術祭優秀作品賞を受賞。02年、「室温―夜の音楽」で第五回鶴屋南北戯曲賞、第9回読売演劇大賞優秀演出家賞、同作と「カフカズ・ディック」「すべての犬は天国へ行く」「暗い冒険」「ノーアート・ノーライフ」で第1回朝日舞台芸術賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kemonoda
1
本多劇場でのナイロンの最新公演を観て、あまりに芝居がよかったので、どうしても戯曲を読みたくなりロビーで購入。久しぶりに戯曲を読みました、ケラ版「三姉妹」。思ったよりもそのまま(へんな言い方だな)。舞台で起きていた事はすべて戯曲に描かれていた。とてもよい戯曲で、実は今までケラさんのオリジナルの芝居は観た事がなかったので、なんて人生損をしていたのだろうと思い反省。これからはケラさんの芝居は要チェックと思った次第。ちなみに本多劇場に行ったのは学生時代以来なので10数年ぶりだったけど、本多はほんとよい劇場ですね。2013/07/16
みなみ
0
再演を劇場で観ていた作品。右脳・左脳診断、みたいなものをやると「左左タイプ」だとか「左脳100%タイプ」だとか出るようなガチガチの左脳人間なので、感覚的に描かれている(と思う)ケラ作品は、新鮮。緻密に計算し尽くされた野田作品とはまた違う魅力を感じる(少し前に逆鱗の戯曲を読んだので。どちらも好きだが、正反対だと思う)ケラ作品は舞台向きで登場人物がそこに存在するような感じ。野田作品は小説向きというか、小説でも通用するというか…。自分の中ではこの2人が感覚派・論理派それぞれのトップ、という内容に触れていない感想2016/04/10
胡瓜夫人
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つぎはチェーホフの三人姉妹を読もう。2014/11/30
たっつぁん
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最後の台詞「大切なのは、この人達が、これから先も生きていったってこと」が凄く印象的だった。物語の基本であり当たり前のことであるが、すごく重みのある言葉でした。それまでの物語の描かれた方が秀逸だから、より一層そう感じたんだと思います。2012/01/31
鉄髭
0
その落差に、最後はホロリとさせられてしまった。2011/10/31