目次
―おもちゃのメリーゴーランドから失くなったもの―小さな町で起きた殺人事件。被害者の従姉妹キャシーは事件に巻き込まれ、彼女を含む十人に容疑の目が向けられる。“閉ざされたドア”は誰をいざなうのか?ドラマチックに展開される謎、主人公の揺れ動く心の襞を巧みに描写したロマンス・ミステリの好編。“HIBK”派の名手、メイベル・シーリーの筆が冴える。
著者等紹介
シーリー,メイベル[シーリー,メイベル][Seeley,Mabel]
1903~91。米国ミネソタ州生まれ。1926年から35年までは、シカゴやミネアポリスでコピーライターとして活躍。38年『耳すます家』The Listening Houseでデビュー。メロドラマ風のロマンチック・スリラーがシーリーの作品の特徴であり、代表作The Whispering Cup(40)や本作では、共に女性である主人公の、既婚者への恋愛感情を事件に絡ませるという筋書きが成されている。ラインハート、エバハートの流れを汲む“HIBK(もしも知ってさえいたら)”派の作家として活躍した
板垣節子[イタガキセツコ]
北海道札幌市生まれ。通信教育課程にて慶応義塾大学文学部を卒業。インターカレッジ札幌にて翻訳を学ぶ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。