内容説明
金石範小説世界の全貌を照射。執筆に22年をかけた長編小説『火山島』(1997年)をはじめ、1957年『鴉の死』から2001年『満月』に至る、知的で緊密な構成で、歴史を映す鏡である18作品を、時代背景を考察しながら読み込む労作。
目次
『鴉の死』
『万徳幽霊奇譚』―自然児の叛逆
『夜』
『詐欺師』
『1945年夏』―“祖国”への道
『遺された記憶』
『往生異聞』
『祭司なき祭り』―不条理の世界への復讐
『幽冥の肖像』
『金縛りの歳月』
『夢、草深し』
『地の影』―ある在日朝鮮人の解放後五〇年の総括
『火山島』―荒野に立って神を呼ばず
『海の底から、地の底から』―死者は蘇ってくる、生者のもとへ
『満月』―ああ“永生”ついに成る
著者等紹介
圓谷真護[ツブラヤシンゴ]
1930年大阪生れ。横浜国大経済学部中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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