感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐藤一臣
10
奈良時代は、非常に複雑な過渡期の時代であったのが分かった。遣唐使によって、大陸の文化や制度を移入するが、その新しいものが、日本の文化や制度とミスマッチしていたのだろう。鑑真は失意のうちに死んだし、渡来人の子孫である桓武天皇や坂上田村麻呂と真正日本人との確執も。朝廷内での派閥争いも、暗殺やでっち上げや懲罰が激しく、魑魅魍魎とした雰囲気がプンプンする。そうした時代をくぐって、平安時代の安定が作られたのであろうか?奈良時代は、非常に魅力的だ。2019/12/06
kishikan
0
この巻になると、遣唐使や大仏、平安遷都など、国家的事業と仏教の広がりとの関係など、歴史小説でもなじみ深い話になる。この巻のハイライトは、湯川秀樹による空海に関する対談だろうか。
夢仙人
0
桓武天皇が平安京に移した理由の一つに平城京は天武天皇系であり、桓武天皇は天智天皇系であることから、移したとの説明は説得力があった。2012/06/20
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- 和書
- 薬になる植物 〈2〉