内容説明
日本人による、日本人のための、日本人どうしの、嫌韓論、この内向きの、夜郎自大の、弱い者いじめの議論を、心ある日本人は決して快く思っていない。これは日本社会の問題なのです。
目次
第1章 「分離・排除」の論法(「嫌韓」とは何か?;嫌韓論と「自文化中心主義」 ほか)
第2章 「戦いと攻撃」の論法(戦争のメタファー;敵と味方のレトリック ほか)
第3章 「嘘と捏造」の論法(嘘と捏造の条件;STAP細胞と従軍慰安婦 ほか)
第4章 「優劣と興亡」の論法(セウォル号と韓国文化論;メイド・イン・コリアの災害 ほか)
著者等紹介
金慶珠[キムキョンジュ]
韓国・ソウル生まれ。梨花女子大学社会学科卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。現在、東海大学教養学部国際学科准教授。専門はコミュニケーション論、メディア論を中心とした社会言語学。日本のCS番組でキャスターを務めるなど日韓両国のテレビ・ラジオ番組に多数出演し、積極的に発言している。2005年、韓国仏教文化財団より韓日仏教文化学術賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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96sann
2
この手のテーマは不用意な発言は控えたいのが前提。特に初対面では誤解が怖い,思いを正確に伝えることが難しく、また受け手により捕らえ方は変わる可能性があるからだ。そんな難しいと思える課題だが、嫌韓論は日本社会の問題だと言いきる。その根拠に興味を持ったが、結果的には納得しにくかった。世に言う嫌韓論だけを抽出した棚上げ論に思えたからだ。同じ事柄を論じているつもりでも論点が違う,このような実態があるのかもしれない。モノつくりを料理に例えるメタファーにも違和感,あくまで個人の感想ですが。2016/02/10
トウフ君
1
大学のレポートを書くにあたって読んだ一冊(ただ参考文献とはならなかった)。感情的ではない批判を期待していたが、期待通りとはならなかった。2015/09/04
CapH17
1
日本と韓国の関係が最悪になったのは、2012年。李元大統領が竹島に上陸をし、その数日後天皇陛下に対して前代未聞のありえない暴言を吐いてから。この本でもそのことについて触れられていたが、そういう都合悪い事実はさくっと流した感じで、少々物足りないかと思った。韓国はオリンピックやワールドカップなど、大きなスポーツイベントで問題行動が目に付く。私はスポーツイベントでの韓国人の蛮行に嫌悪感を感じているし、日本で嫌韓のネタでよく登場する。よくネット掲示板等で話題に上がるネタなので、それについての反論もしてほしかった。2015/08/14
ミネチュ
0
日本の嫌韓は大きな問題だと思っていますが、まさにこの本はその問題を指摘した本。 ・・・なんですが、イマイチすっきりせずあまりおもしろくはなかったです。2016/02/20
toshokan-no-hito
0
嫌韓のひとたちは韓国が気になってしかたがない。金さんのこういう姿勢は絶対に必要。断固支持。2015/03/08
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- 和書
- 分子精神医学 〈5-3〉