内容説明
女優にして高級娼婦ナナ―あらゆる階層の男たちが素通りする肉体の花園。“誘惑、破滅、狂気”を孕み、自らも疫病の奈落へと朽ち果てる。
著者等紹介
小田光雄[オダミツオ]
1951年静岡県生まれ。早稲田大学卒業。出版社の経営に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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元気伊勢子
4
とにかく衝撃的❗️19世期のフランスの小説だが、エンタメ小説としても通用する。お金で人はこうも変わるのかと驚いた。ゾラの人を嫌な気持ちにさせる才能❓というのは、天下一品だと思う。この嫌な気持ちが、クセになる。2020/10/29
のうみそしる
3
贅沢を極めた貴族階級の乱痴気騒ぎと、迫り来る破滅。ミュファ伯爵をはじめとする、悪女から逃れられない男たちの苦悩。今の日本社会にも当てはまるところ多し。ロンシャン競馬場でのスピード感、ラストの群衆の叫び、やはりゾラは革新的な作家だった。「破壊と死というナナの仕事は達成されたのだった。場末の汚物の中から飛び立ったハエが社会を腐敗させる菌を運び、これらの男たちの上に少しとまっただけで、彼らを毒したのだった。それは善であり、正しかった。ナナは貧乏人や見捨てられた人々といった自分の世界のための復讐を果たしたのだ」2018/08/28
tkr
0
実に面白い。読みだすと止まらない。『居酒屋』の主人公ジェルヴェーズの娘ナナが成長し、劇役者として、そして高級娼婦(男に貢がせる)として君臨するまでの物語。侯爵夫人の夜会や劇場の楽屋、ナナの別荘、そして競馬場など場面ごとに非常に多くの登場人物があやなす人間模様が映像的に展開される。男から集めた金を奔流のようにたれ流すだけの、まさに行き当たりばったりのナナの生き方。その性の魅力にとりつかれ、財を崩す富裕層の男たち。第2帝政期パリを舞台に繰り広げる華やかで退廃的な世界を背景にした光と影が何とも魅力的なのだ。2026/05/27
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