感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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「見てきたような嘘を書き」、と思ったが著者のリースは1902年生まれで本書内で触れられているドイツ映画の黄金時代の生の空気を吸った方だった。 生き生きとした描写はルポルタージュというよりは各映画人を主役とした短編集の様で実に楽しい。 世界大恐慌が無ければ、その後のナチスの台頭がなければ、世界の映画地図がどう変わったかをどうしても想像してしまう。 気になったのはマリタ・エガードやツァラ・れアンダーの記述がしっかり有りながら、なぜかデトレフ・ジールク(ダグラス・サーク)には触れて無かった事位か。 2023/03/21