出版社内容情報
人類にとってダンスとは何だったか?
ルネサンスから現代まで、ダンスの近現代史がこの1冊に。
各時代の重要作品のみならず、文化・思想・経済・技術から〈ダンス〉を解剖!
宮廷舞踊やバレエにおいて理想とされた「優美」や「調和」。
モダンダンスと精神分析、工場労働や「標準」の発明、人種の問題。
「はぐれている」身体を探求した土方巽や、問うことからダンスを立ち上げたピナ・バウシュなど、新たなダンスの旗手たち。
これらを経て変容しつつある振り付けの意味や役割、
そして現代の私たちを踊らせる民主主義の理想やネオリベラリズムという振付家──。
本書では、ダンスの近現代史を美学の観点から徹底考察。人類はダンスに何を賭けてきたのか? ダンスとはいかなるコミュニケーションなのか? 「ダブルバインド」をひとつの発明装置(エンジン)に据えて、作家や評論家の言葉だけでなく、同時代の社会状況、思想、経済、技術、心理学、人類学、人種論、フェミニズム等々、多様な切り口でダンスを読み解いていく。
踊っているようで踊らされている私たち。自由のようでたまらなく不自由な、薬であり毒でもある何か、それがダンスだ。ダンスを踊る/見る/作るすべての人に向けた、「振り付けの時代」を生き抜く指南書であり、ダンス史の決定版と言える1冊。
★難波優輝さん(美学者・『物語化批判の哲学』著者)推薦!
「自然さ」に憧れながら、「理想の動き」を夢見た踊り手たち。
すれ違うイメージのなかで生み出されてきた身体と社会の運動を描く、新しいダンスの文化史/美学。
<本書で言及されるキーワード・人名>
宮廷舞踊/シラー/ベイトソン/ロマンティックバレエ/ピュグマリオン/ジョージ・バランシン/バレエリュス/ロイ・フラー/イサドラ・ダンカン/カンディンスキー/マーサ・グレアム/ユング/コーラスガール/テイラー主義/ルドルフ・ラバン/ジョセフィン・ベイカー/イヴォンヌ・レイナー/オノ・ヨーコ/ジョン・ケージ/暗黒舞踏/土方巽/大野一雄/ピナ・バウシュ/ポストモダニズム/ジェローム・ベル/ブルデュー/ネオリベラリズム
【目次】
はじめに──プレイグラウンドへようこそ
第1章 社交のダンス──強制と自由が共在する優美な動き
カスティリオーネの優美論|優美とダブルバインド|優美の淵源について|シラーの優美論
コラム1 十八世紀のイギリスの舞踊
第2章 バレエ──欲望を欲望することの宿痾
ノヴェールの優美論(十八世紀 バレエ・ダクシオン)|クライストの優美論(十九世紀 ロマンチックバレエ)|ロマンチックバレエの優美論|バランシンの優美論あるいは痩身の美学
コラム2 バレエリュス──バレエにおける男性ダンサーの姿
第3章 モダンダンス(1)──意識と無意識のインターフェイス
筆跡学とモダンダンスの黎明期|イサドラ・ダンカンのダブルバインド|ヴァーチャルなものあるいは魔法について
コラム3 デルサルトの表現メソッド
コラム4 ダンカンとスタニスラフスキー
コラム5 ダンカンとジャック?ダルクローズ
第4章 モダンダンス(2)──踊る主体の政治学
マーサ・グレアムとユング|コーラスガールと工場労働とラバン|モダンダンスとブラックダンス
コラム6 デニショーン──モダンダンスを育んだ学校
コラム7 ホワイトハウスとオーセンティック・ムーヴメント
コラム8 ミュージカル映画のなかのダンス表象
コラム9 ラバンの生涯
コラム10 『プリンセス・タムタム』のピュグマリオニズム
コラム11 バレエは民族舞踊の一形式である
第5章 ポストモダンダンス──踊らないことと踊ることとの相剋
ポストモダンダンスとそのアイディアの源泉|ポストモダンダンスのダブルバインド
コラム12 マース・カニンガム──偶然の導入
コラム13 コンタクト・インプロヴィゼーション
第6章 暗黒舞踏──「本当に生命を開く」モーメント
リアクションとしてのダンス|間腐れのコミュニケーション|大野一雄と「ごめんなさい」のモーター
コラム14 土方巽以後の舞踏の展開
第7章 コンテンポラリーダンス──ポストモダニズムの時代の新しい形式
ピナ・バウシュと新しい形式|ポストモダニズムとコンテンポラリーダンス|バウシュ流のダンスの方法
コラム15 日本のバウシュ受容
第8章 現在のダンス──政治・経済・技術の渦に巻き込まれる文
内容説明
人類にとってダンスとは何だったか?宮廷舞踊やバレエにおける「優美」と「調和」の概念、モダンダンスと労働や人種の問題、現代の振付家としてのネオリベラリズム―各時代の重要作品のみならず、文化・思想・経済・技術から〈ダンス〉を解剖する。
目次
第1章 社交のダンス―強制と自由が共在する優美な動き
第2章 バレエ―欲望を欲望することの宿痾
第3章 モダンダンス(1)―意識と無意識のインターフェイス
第4章 モダンダンス(2)―踊る主体の政治学
第5章 ポストモダンダンス―踊らないことと踊ることとの相剋
第6章 暗黒舞踏―「本当に生命を開く」モーメント
第7章 コンテンポラリーダンス―ポストモダニズムの時代の新しい形式
第8章 現在のダンス―政治・経済・技術の渦に巻き込まれる文化の活路
著者等紹介
木村覚[キムラサトル]
1971年千葉県生まれ。美学者・ダンス研究。日本女子大学教授。20世紀末から主に日本のコンテンポラリーダンスを集中的に鑑賞し、ダンス批評・研究に携わるようになる。2003年、「踊ることと見えること―土方巽の舞踏論をめぐって」が『美術手帖』第12回芸術評論に入選。その後、舞台芸術やパフォーマンスに関する批評活動を本格的に始める。2014年にダンスを作るためのプラットフォーム「BONUS」を立ち上げ、振付家、ダンサー、劇作家、美術作家などとフレッシュなダンス創作のための場づくりに務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



