東大「芸術制作論」講義―手を動かし知をつかむ、創発のポイエーシス

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東大「芸術制作論」講義―手を動かし知をつかむ、創発のポイエーシス

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  • サイズ 46判/ページ数 352p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784845925179
  • NDC分類 701
  • Cコード C0070

出版社内容情報

制作の回路を獲得せよ



生成AI全盛の今、みずからの手で制作することにはどんな意味があるのか──有機体やコンピュータなどさまざまなシステムを参照しながら、ある種のパターンが生成される仕組みを掘り下げる“レクチャー”と、ドローイングの実践から「制作知」を体得できる“ワーク”を収録、東大の人気授業を一冊に!



國分功一郎氏(哲学教師)推薦

「言葉が紡がれるとき、模様が描かれるとき、庭に石が置かれるとき、漫才が展開されるとき、映像がモンタージュされるとき、いったいそこでは何が起こっているのだろう。我々のまわりにある経験も出来事もあまりに謎めいている。謎はしかし解き明かされるべきものとしてある。アーティスト=研究者の村山悟郎は手と頭で考える。これはガイドブックではない。手動で(マニュアル)思考する最高の制作マニュアルだ。」



〈つくる〉ことを専門とする美大ではなく、比較文学比較文化、表象文化論や美学芸術学などを専攻する学生向けに東京大学で開講された「芸術制作論」(2024年度、総合文化研究科超域文化科学特別講義Ⅰ)の授業をまるごと書籍化。



人間の制作行為(ポイエーシス)の時間性や創発性を探求するアーティストの村山悟郎が、「芸術制作とは何か? 制作においてはどのような事態が生じているのか?」という根本的な問いに正面から向き合い、哲学、文化人類学、生命科学、数理と計算機科学、精神医学、コミュニケーション、色彩、詩、庭園、迷路、映画、音楽、編集、細胞、貝殻模様、タンパク質、機械、ロボット、AI……など多様な領域を横断しながら制作知をめぐる旅を展開します。



ポイエーシスとは時間のなかで先の要素に応じて次の要素が産出されていくような自己生成的で創発的な制作のモードのこと。理論的なレクチャーと手を動かす実技的なワークを交互に行う授業を通して、そのプロセスを体験しながら芸術制作の謎を解き明かしていきます。多様な制作や創発のあり方に触れることで、〈つくる〉ことの豊かさに気づくことができるでしょう。



【本書のポイント】

・芸術制作の基本原理を探求する

・制作理論のレクチャーとドローイングのワークショップのセットから経験的な学びを得られる

・発想やコンセプトに基づく実践的制作(プラクシス)ではなく、手を動かすことで制作知(ポイエーシス)が生まれる創発的プロセスに着目

・さまざまな〈つくる〉に関心のある人に向けた、ものづくりの仕組みをつかめる内容

・AI時代における創造性について考える


【目次】

はじめに



[前期]基礎編

Lecture 1 アリストテレスの制作〈ポイエーシス〉と作庭記

Work 1 石立の構図法

Lecture 2 レヴィ?ストロースのブリコラージュとカデュヴェオ族の身体塗飾

Work 2 カデュヴェオの身体塗飾

Lecture 3 創発の回路

Work 3 クレタ式迷宮/迷路

Lecture 4 セルオートマトン

Work 4 セルオートマトン/カップリングドローイング

Lecture 5 オートポイエーシスとカップリング

Work 5 オートポイエティック・ドローイング

Lecture 6 小さい創発

Work 6 顔検知AIドローイング



[後期]応用編

Lecture 7 パターンとその二重化──ベイトソン

Work 7 チェスドローイング

Lecture 8 ペドロ・コスタの映画編集と省略──制作における予期

Work 8 物語画

Lecture 9 色彩論──ドゥルーズの強度的色彩とボナール

Work 9 クレーの〈切断〉

Lecture 10 エイフェックス・ツインのマイクロチューニング

Work 10 マテリアルカラー・コラージュ



付録 自己組織化と表象の問題系──制作と研究の往還から

おわりにかえて

内容説明

制作の回路を獲得せよ。生成AI全盛の今、みずからの手で制作することにはどんな意味があるのか―。自己生成的で創発的な制作の仕組みを掘り下げるレクチャーと実践的に「制作知」を体得できるワークを収録、東大の人気授業を一冊に!

目次

前期 基礎編(アリストテレスの制作〈ポイエーシス〉と作庭記;石立の構図法;レヴィ=ストロースのブリコラージュとカデュヴェオ族の身体塗飾;カデュヴェオの身体塗飾;創発の回路;クレタ式迷宮/迷路;セルオートマトン;セルオートマトン/カップリングドローイング;オートポイエーシスとカップリング;オートポイエティック・ドローイング;小さい創発;顔検知AIドローイング)
後期 応用編(パターンとその二重化―ベイトソン;チェスドローイング;ペドロ・コスタの映画編集と省略―制作における予期;物語画;色彩論―ドゥルーズの強度的色彩とボナール;クレーの〈切断〉;エイフェックス・ツインのマイクロチューニング;マテリアルカラー・コラージュ)

著者等紹介

村山悟郎[ムラヤマゴロウ]
1983年、東京生まれ。アーティスト。博士(美術)。東京大学特任研究員。絵画を学び、生命システムや科学哲学を理論的背景として、人間の制作行為(ポイエーシス)の時間性や創発性を探求している。代表作「織物絵画」に見られるように、自己組織的なプロセスやパターンを、絵画やドローイングをとおして表現している。また近年は科学者とのコラボレーションによって、AIのパターン認識/生成や、人間のAIにたいする感性的理解を探るなど、表現領域を拡張しつづけている。2010年、shiseido art egg賞を受賞。2024年に東京大学比較文学比較文化研究室で客員准教授を務め、現在は武蔵野美術大学映像学科および東北芸術工科大学大学院で非常勤講師を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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わだ りゅうた

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一人の作家が制作実践をもとに、人が描き創作するプロセスを分析した一冊。ここまで詳細にアーティストが制作プロセスを開示しているものは読んだことがなかった。そもそも筆者の作品が制作プロセスやパターンに着目したものであり、必然ではあるのだが、それにしても事細かに書かれている。 実際に実践できるワークショップも紹介されているのがありがたい。2025/12/16

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