内容説明
アートはなぜアートなのか?アートをアートたらしめているものとは何か?マルセル・デュシャンの「泉」から一世紀を経て、芸術の未解決問題に挑む、待望の現代アート論、堂々の刊行。
目次
2017年の概念芸術
言葉とモノ
ポストインペリアル/ポストコロニアル
デザインなのかアートなのか
アートナラトロジー
「芸術祭」という問題
「マイクロポップ」再考
会田誠と小沢剛
一本の映画と三冊の本
アフター・アートートロジー
著者等紹介
佐々木敦[ササキアツシ]
1964年生まれ。批評家。HEADZ主宰。文学、音楽、演劇、映画、美術など、芸術文化を貫通する批評活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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阿部義彦
17
音楽評論、文学評論が主な佐々木敦さんが初の美術評論に挑んだ本です。クサイ出版社、フィルムアート社から。佐々木敦さんは実にマメに美術展を見に行ってるのですね。マルセル・デュシャンの問い、「芸術」でないような作品をつくることが出来るだろうか。 をひとつの命題としてそこから、思考を飛躍させます。主に現代美術を通して、「マイクロポップ」「網膜的絵画」などをキーワードに、アートをアートたらしめているものは、何かを問います。会田誠、奈良美智、小沢剛、大友良英などに関する言及も。かなり手強いです。読み直し必須。2019/03/23
TOMYTOMY
1
あっちゃんの美術的キューレーション。 周縁と核心のバランスから読みやすいし、入りやすいしこの仕事を請け負う人も最近は中々少ない。 ライトさとヘヴィーさの中間が取っつきやすい。2019/08/27
くも
0
佐々木敦の思索を追体験できるような構成が面白い2020/04/10