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内容説明
「いい仕事」ってなんだろう?漫画編集者は、何をつくりだしているのか?何かと何かのあいだに立ってものをつくる仕事に関わるすべての人へ。喜び、苦しみ、逡巡、充実感が鮮やかに息衝く、「私たちの時代」のインタビュー・ノンフィクション。ふみふみこ、平本アキラ、ゆうきまさみ、枢やな、松本大洋による描き下ろし特別マンガ「私の担当編集者」収録!
目次
1章 猪飼幹太「月刊コミックリュウ」(徳間書店)
2章 三浦敏宏「ヤングマガジン」「ヤングマガジンサード」(講談社)
3章 山内菜緒子「週刊ビッグコミックスピリッツ」「月刊!スピリッツ」(小学館)
4章 熊剛「月刊Gファンタジー」(スクウェア・エニックス)
5章 江上英樹「IKKI」(小学館)
6章 「問いを見つける職業」を取材してみて
著者等紹介
木村俊介[キムラシュンスケ]
インタビュアー。1977年、東京都生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
74
最初の読者だ。でも、本当の意味の読者ではない。作家ではない。でも、作家さんの成分の一部だ。書きたい物を書いただけでは商業にならない。芸術を才能を消費社会の中で商売として成り立たせるためにはやっぱり編集者、必要なんじゃないかな。勿論今はweb発の物も多いし十分採算ベース取れるんだとも感じる事があるけれど、一人だと何かに立ち向かえなくなる時がきっとある。それは仕事・職業としては成立出来なくなる。何を作りだしているかなんて知らない。でも、時代を作り、何時も何かが作れるように備えているのが、編集者なのかなと思う。2016/05/13
瀧ながれ
28
ゆうきまさみ先生のあとがきなどに登場する山内菜緒子氏のはなしを読みたくて開いたら、トップが『ぱふ』の編集長だった猪飼幹太氏で、え?こんな経歴だったのですか。と正座して読んでしまった。山内氏の、小学館ビルのラクガキ大会のけっこう混乱していた裏側や、雑誌の休刊に立ち合ったショックなどを読み、熊剛氏の『黒執事』ヒットへの道に納得して、三浦敏宏氏や江上英樹氏がみた「漫画家」の姿に震えた。普段は見えないトコロって、おもしろいな。もっと漫画を読んで、みんなにも読ませたくなった。編集者、必要だと思います。2015/08/04
しましまこ
19
ゆうきまさみ買い。あとがきでお馴染みのヤマウチさん、凄いです!「重版出来!」もラクガキ大会もヤマウチさんだったんですね。読んでて熱くなる!感動で涙ぐんだらお約束? ゆうき先生のオチも楽しい!とにかくみなさん凄いです!!2015/07/04
kubottar
18
漫画家と敵対する編集者の話はネットでよく見かけますが、これは違いますね。漫画を当てる為に最大限の努力をするプロフェッショナル達の話で、漫画のためには何でもする本当の漫画バカっぷりは読んでいて気持ちがいい。2015/06/14
緋莢
17
5人の漫画編集者へのインタビューを収録した本。特に印象深かったのは、松田奈緒子『重版出来!』を担当している山内菜緒子。「山内さんの中には、黒沢と安井さんの両方がいるよね」とゆううきまさみに評された事もある女性で、休刊した『ヤングサンデー』のエピソードなど、『重版出来!』で、普段スポットライトが当たらない人を描くというのは こういうのを取り入れてるんだろうなぁ、と思いました。ゼミの課題に取材に来た大学生に「ふだん、本を読みますか?」という質問をしたところ、「まったく読んでない」と言われ(続く 2021/12/17