torch comics<br> うみべのストーブ大白小蟹短編集

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うみべのストーブ大白小蟹短編集

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  • サイズ B6判/ページ数 232p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784845861439
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0979

出版社内容情報

期待の新鋭、大白小蟹(おおしろこがに)・初単行本。生活から生まれた絵とことばが織りなす、珠玉の7篇。

俵 万智
「小蟹さんの澄んだ心の目。そのまなざしを借りて私たちは、忘れそうなほど小さくて、でもとても大切な何かを見つめなおす。たしかに降ってきたけれど、とっておけない雪のように。」

雪のように静か。冬の朝のように新鮮。
自分の気持ちに触れることができるのは、こんな時かもしれない。


[収録作品]
●「うみべのストーブ」
運命のように出会ったえっちゃんとスミオにも、ある日訪れた別れ。傷心のスミオを海に連れ出したのは、隣で彼を見守り続けていたストーブだった…。
「ふたりが…お互いに、好きだったこと 私はちゃんと覚えてる 何度だって思い出すよ」
連載時のカラーを再現し、2色刷で収録。

●「雪子の夏」
トラックドライバーの千夏が雪の日に出会った、雪女の雪子。夏のあいだは消えてしまうという雪子に夏を見せてあげたい。忘れられない夏の物語。
「誰もあたしのことを 思い出してくれなくなったら こんなぼんやりしたまま 永遠に消えちゃうの? 」

●「きみが透明になる前に」

ある日事故で透明になってしまった夫。彼の姿が見えないことにほっとしている自分はもう、彼を愛していないのだろうか…。見えないものに触れる、夫婦の絆のかたち。
「ねえ泉 ありがとう 僕を見つけてくれて」

●「雪を抱く」
パートナーとの間の妊娠を知り、複雑な気持ちの若葉。大雪で家に帰れなくなったある日、偶然出会ったコウコと朝までの時間を過ごす。女性の身体をめぐる物語。
「わたしの身体が わたしひとりだけのものだったことなど 一度でもあっただろうか」

●「海の底から」
仕事で忙しい毎日を送る深谷桃は、かつてのように小説を書くことができない。いまの自分はまるで海の底から上を見上げているようで…。創作に向き合うことができないでいる生活者の苦悩の物語。
「悔しい 書かなくても幸せでいられるのが」

●「雪の街」
はなれていた親友の突然の死をきっかけに訪れた、昔住んでいた町。思い出のファミレスで出会った森田という男と、死んでしまったスーちゃんのことを思い出しながら、雪道を歩いていく。
夜の黒さと雪の白さは、彼らの弔いを静かに描き出す。
「鈴木さんがどこかで 元気でいてくれるといいなって ずっと思ってました」

●「たいせつなしごと」
単調な仕事に明け暮れる毎日のなかで、いつのまにか自分の心は動かなくなっていた。いつかどこかのゲートが開いて、別の世界へ行けたなら…。暮らしのなかにある光を見つける小さな物語。
「何かを きれいだと思ったのは いつぶりだろう」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

南雲吾朗

63
人の心の隙間に入り込むような短篇漫画。寂しいような、暖かいような、表現しにくい読後感。人間は、一人一人なんだと再認識する。普段、漫画は読まないが、今回はいい漫画に出合えた。2023/01/17

Nao Funasoko

51
先日の公園でBluebirdBooksさんから入手した中の一冊。 ありふれた日常において自分の中にだけ存在するちょっとした心の揺らめきを詩的に映像的に表現した短編集。 全く未見未知な作家の作品。近頃はめっきり漫画読む速度が衰えてしまったけれども、たまに偶然にこんな佳作に出会うもんだから、いつまでたっても漫画読みはやめられない。2023/11/24

ちゅんさん

41
言葉にするのは難しいがとてもいい漫画だった。自分の中で失われたものに気づかせてくれるような、優しさのような寂しさのような2023/01/30

かんやん

32
マンガ短編集。まだ若い方なのか、失恋の痛みや友達の死の喪失感をセンチメンタルに描いている。でも、日常系ではなく、表題作ではストーブが失恋男を慰めたり、その他、雪女や透明人間が登場したり、なかなか盛りだくさん。人の存在の不確かさ、命の儚さに感傷的な想いを抱いているのだろう。自分ももっと若かったなら、この感傷に浸りきることができたかもしれないなあ、となんだか感慨深い。雪女の見上げる夏休みの打ち上げ花火、大切な人を失った二人が屋上から見下ろす雪景色、勤め人が地下鉄の窓から眺める深海……。登場人物も若者ばっかり。2023/03/13

ぐうぐう

27
この時期に読むのに、うってつけの漫画だ。多くが冬を舞台にした短編は、その多くが身体性を問うている。夏の暑さは解放的で弛緩を導くが、冬の寒さは厳しい分、身体の輪郭を意識させる。とはいえ、これらは結局のところ、心の風景を描いている。彼ら彼女らが心の中で抱く、ほんの少しの疑問、ほんの少し不安、ほんの少しの憤りは、どれも身に覚えのあるものばかりだ。なぜならそれは、ごくごく平凡な日常を生きることで湧いてくるものだから。(つづく)2024/02/10

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