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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
62
人と人でないモノの交流譚。「いとしくて、おいしい」は切ない愛の物語。少女の望みは叶ったが、龍神は自分自身を強く、強く、呪っただろう。村人にとっての恵みの雨。しかし、この雨は龍神が彼女を忘れない限り、止むことはないのではないかと思うのが苦い。「ばかな鬼」は「自分を憎み、呪う者は鬼になる」という言葉が突き刺さる。それでも彼女は子を育てて愛した立派な母親だった。そして二人に対しての白狐の立ち位置が素敵です。「ぼくのジル」も愛の物語。アイとユウの関係に重ねたのはあり得たかもしれない未来とそうしなかった自分への悔い2021/03/06
Nyah
42
龍・鬼・ケンタウロス・グリフィン。伝承の生物とヒトとの関わり。大好きな世界ではあるが、あんまりヒトの顔が好きじゃない。2022/06/12
たまきら
32
この作家さんによる「遠野物語」を楽しませてもらい、その後オリジナル作品を読ませてもらっている。異形のもの、ミスフィット、醜く美しいもの。何かに目を凝らすような、闇の中から何かを拾い上げるような作品すべてに流れる独特な世界観に酔わされています。誰かの希望のために犠牲になっている存在ーそのサイドに思いをはせることができる人にはぜひおすすめしたい一冊です。2025/07/10
なつ
31
人間と、龍神や鬼やケンタウロスなど、伝説上の生き物とのいろんな形の絆を描いた幻想的なおとぎ話。双方が与える愛、与えられる愛は幸福も呼ぶし不幸も呼ぶ。それは優しくて残酷で何度か泣きました。キャラクターが見せる感情、特に悲しみや苦しみが切実に迫ってくるのです。「いとしくておいしい」の龍神の目の描き方が印象的。2020/12/12
しましまこ
25
表紙買い、5編。タイトル作と「ばかな鬼」が好き。白狐と龍!2020/11/29
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- タイムマシン 偕成社文庫