感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
65
フランスのイケてるマンガ。13歳の少年アントワーヌにとって16歳の少女エレーナは、もう充分大人な存在。性の対象で、悶々とするが、そんな彼に思わせぶりな態度と屋外であんなことまでやっちゃう彼女も、見た目とは違い実はまだ経験がなく引け目を持つ。フランスのバカンスで過ごしたひと夏の忘れ得ぬ甘酸っぱい出来事は、彼女が異国へと向かう船で終わりを迎える。エレーヌ!と呼ぶ声に振り向く彼女の顔の思い出とともに。さすがフランス女子は大胆ですナ〜。2020/06/21
manabukimoto
5
ヴァカンスに出かける一家。主人公はアントワーヌ13歳。弟と父母。そこに合流したエレーヌ16歳。流産した母と七日間のヴァカンスを共に過ごすことに。 年上のひと、と過ごす束の間の夏の輝ける日々。 お酒やらタバコやらセックスやら。エレーヌの大人指南に、魂を射抜かれるアントワーヌ。日を重ねるにつれ好きが募り、同時に残された時間も減る。 物語の最初と最後に提示される「死」(エレーヌの母の流産と、遊び仲間たちの海難事故)が、二人の「生」を一際輝かせる。 フランスのコミック、新鮮!面白かった!2020/04/13
kanon
4
日本にはない空気感だなと感じる。日本人の私は、どうやっても作中のような価値観で生きることは無理なんだろうな、とも思う。洋画を見ると感じることでもある。しかし違う価値観を知れることが嬉しいし面白い。2020/07/26
チョビ
3
コレージュの男の子のひと夏の思い出。頭がよく絵が上手な少年が、少々デンジャラスなリセエンヌに恋するのはまあ、どこの国でもそうなのねー。あとポケモンやる弟とか(笑)。芸術系男子にある「度胸なさ」と「自意識こじらせ」感がよく出ている。…この話以降、彼らはどうなるんだろうか…。2019/12/21
霧
2
この環境感、というか、情報が圧縮されていないどこかスッとした空疎な青春の感覚と、洒落たタッチの中でイヴェントが進行していく感じ、たまらない。2019/12/17