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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
184
内容はタイトルのとおりで、付け加えて説明するなら、絵柄のタッチを水木しげる御大のものに似せているくらい。なので、エロチックな部分もまったく色気がないが、それがかえって淡々としていいのかも。当然ながらガッツリ内容は端折られているわけだが、だいたいどんな内容なのかがわかってなかなかおもしろい。というよりも、こういう形にするといわゆる文学作品がフワッと終わることがわかる。読んだことのある作品だと違和感があるけれど、読んだことのない作品だと楽しい。2019/06/03
馨
159
太宰治の人間失格を筆頭に有名な作品を超短縮して10ページほどでおさめた漫画。ちゃんと最初から最後までを描けているしわかりやすいけれど短いだけに深みはないですw名著は文字で読むことにこそ意味があると、ある意味気づかされた気もします。でも、絵も上手いです。私が読んだときのイメージと水木さんの絵がほぼ似通っていた時はちょっと嬉しかったです^^2015/11/15
昼寝ねこ
118
近代文学作品を10ページ位の漫画に収めるという難しい制約があるのにうまく纏まっていた。少なくとも色々な近代文学のストーリーを結末まで知り、全部とはいかないまでも何作かは「面白そうだから原典も読んでみようかな」という気になったので、それだけで本書を読んだ目的は充分に果たせたと思う。水木しげる風の味わいのある漫画も近代文学のイメージに合っている。シリーズ化されていてこれが第1作。自分が驚くほど近代文学作品を読んでいないことがわかった。既刊が4冊あるらしいので他の作品も読んでみたい。←それより原典を読め😡2025/07/13
bunmei
117
テレビで、又吉直樹が文学作品について語る時に紹介されていたシリーズ本。「有名すぎる・・・定番すぎる・・・必修すぎる」文学を10ページほどの漫画で紹介されています。これを読んだからといって、その文学作品を読んだことにはならないと思いますが、名前は聞いたことがあるけどその内容はよく知らないという作品が多いもの。私も読書は好きですが、純文学というと、なかなか手に取ること少なく、改めて読んでみると、こうした作品も内容的には、今の小説と変わることはなく、ファンタジー、恋愛、ホラー、サスペンス等がテーマなんですね。 2018/12/11
吉田あや
92
だいたい10ページくらいの漫画で読む文学シリーズ。元も子もない超訳加減に戸惑うお話もあるけれど、ドリヤスさんの絵柄と超訳のシュールさを楽しみながら、引っかかるキーワードのある本を見つけたり、再読しようとわくわくさせてくれるきっかけ本にぴったり。文学作品の多くにあるように、あらすじや物語の筋よりも、通して読むことで絵画を鑑賞するような感慨を引き起こすのが醍醐味というものが多いので、あらすじだけでは参考にはならないこともあるけれど、作者紹介などもあり気軽に文学に触れることができる。(⇒)2020/08/27
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- 洋書
- LA FURIA 15
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- 和書
- 影狩り 二見時代小説文庫