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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
昼寝ねこ
119
近代文学作品を10ページ位の漫画に収めるという難しい制約があるのにうまく纏まっていた。少なくとも色々な近代文学のストーリーを結末まで知り、全部とはいかないまでも何作かは「面白そうだから原典も読んでみようかな」という気になったので、それだけで本書を読んだ目的は充分に果たせたと思う。水木しげる風の味わいのある漫画も近代文学のイメージに合っている。シリーズ化されていてこれが第1作。自分が驚くほど近代文学作品を読んでいないことがわかった。既刊が4冊あるらしいので他の作品も読んでみたい。←それより原典を読め😡2025/07/13
bunmei
117
テレビで、又吉直樹が文学作品について語る時に紹介されていたシリーズ本。「有名すぎる・・・定番すぎる・・・必修すぎる」文学を10ページほどの漫画で紹介されています。これを読んだからといって、その文学作品を読んだことにはならないと思いますが、名前は聞いたことがあるけどその内容はよく知らないという作品が多いもの。私も読書は好きですが、純文学というと、なかなか手に取ること少なく、改めて読んでみると、こうした作品も内容的には、今の小説と変わることはなく、ファンタジー、恋愛、ホラー、サスペンス等がテーマなんですね。 2018/12/11
みかん🍊
94
読んだ事のある作品、国語の本で読んだ作品、あまりに有名で読んだ気になってた作品、そんな有名文学作品の粗筋をざざっと漫画で描かれた本作、大まかな話で場面が飛ぶので何でそうなったのかとか結局何だったのかとか思ったら原作を読もうという事か、これをきっかけに文学に目覚める人も現れるかも。しかし作者紹介を見ていると昔の文学者は高学歴で頭はいいが退廃的生活を送って自殺、病気で早死にしている人が多いこと。2018/06/29
吉田あや
92
だいたい10ページくらいの漫画で読む文学シリーズ。元も子もない超訳加減に戸惑うお話もあるけれど、ドリヤスさんの絵柄と超訳のシュールさを楽しみながら、引っかかるキーワードのある本を見つけたり、再読しようとわくわくさせてくれるきっかけ本にぴったり。文学作品の多くにあるように、あらすじや物語の筋よりも、通して読むことで絵画を鑑賞するような感慨を引き起こすのが醍醐味というものが多いので、あらすじだけでは参考にはならないこともあるけれど、作者紹介などもあり気軽に文学に触れることができる。(⇒)2020/08/27
あん
74
「忙しい現代人のため、恥ずかしくて今さら人には聞けないあなたに」というコンセプトで作られた作品。漫画約10ページでまとめ上げるため、原作から削られた箇所が多いにも関わらず、違和感を感じることはさほどありません。たまに「端折りすぎでしょ!」ってツッコミを入れたくなった作品もありましたが、そこはご愛嬌(笑)中でも、『山月記』『注文の多い料理店』『羅生門』『蒲団』『野菊の墓』が絶妙な出来栄えでした。2016/11/27




