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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maito/まいと
7
ただの功名心だったはずの陰武者奉公だった二宮杏之助、その波乱の生涯を綴った作品、完結編。主君の代わりに奮闘し、主君を連れて逃げようとするが、陰武者ではなく自身へ目が行ってしまったことで、運命の選択をすることに。その後はがんじがらめに運命を操られ、戻ることも退くこともできない彼の生涯へ。希望が生まれては失われ、事態が好転したかと思えばさらなる闇へ。これだけ救いがない展開も珍しく、ラストに至っては目を覆ってしまった。これ、生きていたのが幸せだったのかどうか・・・陰武者に待つ悲劇のラスト、救いが一切ない物語だ。2018/10/17