内容説明
モスクワ・タガンカ劇場を拠点に『世界を震撼させた十日間』『ハムレット』などの名舞台を創り出した首席演出家リュビーモフ。国外追放後もヨーロッパを中心に演劇・オペラの分野で精力的に活躍し、89年のタガンカ復帰公演ではモスクワ市民の熱狂的な支持を受けた。この世界演劇界の頂点に立つ巨星の軌跡を克明に辿ると共に、ペレストロイカ前後のソ連演劇界の状況を詳細に描写してみせた話題の一書。
目次
タガンカ劇場の俳優と観客に捧げる
ソビエトの生活におけるタガンカ
タガンカ劇場の一日 意気消沈を排して立ち上がれ
午前。リハーサル
午後。演出家との会話
夕方。『巨匠とマルガリータ』の本番
リュビーモフとその時代…タガンカ以前
舞台と観客
タガンカ誕生
『世界を震撼させた十日間』
『倒れた人たちと生き残った人たち』
『ラッシュ・アワー』
『夜明けは静かだ』
『木馬』
『罪と罰』
『三人姉妹』
ウラジーミル・ヴィソツキー―俳優そして詩人
最後の役柄
『詩人ウラジーミル・ヴィソツキー』
ドレス・リハーサル。1981年7月25日
ヴィソツキー現象
タガンカの終幕
プーシキンの『ボリス・ゴドゥノフ』
ドレス・リハーサル。1982年12月
リュビーモフの反乱
リュビーモフとその時代…タガンカ以後
リュビーモフとエーフロス
タガンカ劇場レパートリー(1964年‐84年)