内容説明
日本で最もラディカルな映画作家の全記録!『HOUSE/ハウス』から、尾道三部作、最新作『海辺の映画館―キネマの玉手箱』まで、日本インディーズ映画作家の父、大林宣彦のワンダーランドはこうして作られる!関係者から大林監督へのエッセイ&質問/フィルモグラフィ付き。
目次
第1章 自主映画作家の商業映画への進出
第2章 角川映画との出会い
第3章 尾道三部作の時代
第4章 戦争と死者とファンタジー
第5章 新たなる演出技法の開拓
第6章 映画史の再検証
第7章 回想―個人映画、コマーシャルの時代
第8章 21世紀の新たな挑戦
第9章 3・11と戦争の記憶
第10章 40年目の集大成
第11章 資料篇
著者等紹介
大林宣彦[オオバヤシノブヒコ]
映画作家。1938年広島県尾道市生まれ。『喰べた人』(63)はベルギー国際実験映画祭で審査員特別賞を受賞。この頃からテレビコマーシャルの草創期に本格的に関わり始め、外国人スターを多数起用、その数は2000本を超える。1977年『HOUSE/ハウス』で商業映画にも進出。同年の『瞳の中の訪問者』と共に“ブルーリボン新人賞”を受賞。『異人たちとの夏』(88)で“毎日映画コンクール監督賞”、『北京的西瓜』(89)“山路ふみ子監督賞”、『ふたり』(91)“アメリカ・ファンタスティックサターン賞”、『青春デンデケデケデケ』(92)“平成4年度文化庁優秀映画作品賞”、『SADA』“ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞”、宮部みゆき原作『理由』(04)は“日本映画批評家大賞・監督賞”“藤本賞奨励賞”を受賞。東日本大震災を受けた『この空の花―長岡花火物語』(12)では“TAMA映画賞・最優秀作品賞”ほか多くの賞を受賞。『花筐/HANAGATAMI』では、“キネマ旬報監督賞”“毎日映画コンクール日本映画大賞”等多数受賞。2004年春の紫綬褒章受章、2009年秋の旭日小綬章受章。2019年文化功労者顕彰を受ける。2020年4月10日逝去。82歳没。死没日をもって従四位叙位、旭日中綬章追贈(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。