目次
1 セッションの定番!ブルース・スタンダード編(クロスロード・ブルースbyロバート・ジョンソン;フーチー・クーチー・マンbyマディ・ウォーターズ;ダスト・マイ・ブルームbyエルモア・ジェイムス ほか)
2 欲望と哀しみに満ちた“ザ・ブルース・ソング”編(ロック・ミー・ベイビーbyB.B.キング;キリング・フロアbyハウリン・ウルフ;愛の経験byフレディ・キング ほか)
3 ちょっと様子がおかしい珍ブルース編(クリーンヘッド・ブルースbyエディ・クリーンヘッド・ヴィンソン;アイゼンハワー・ブルースbyJ.B.ルノアー;レット・ミー・ゴー・ホーム・ウィスキーbyエイモス・ミルバーン ほか)
著者等紹介
小出斉[コイデヒトシ]
1957年新潟生まれ。大学時代に吾妻光良と出会い、1977年にブルースバンド、ローラーコースターに加入。ギタリストとして活躍する一方、さまざまな音楽誌、レコード・ライナーノーツなどでの評論活動も有名。日本屈指のブルース研究家のひとり(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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skunk_c
12
予約していた本が本日届き、あっという間に読了。自分自身ブルース雑誌のライターの端くれなので、取り上げられた曲はすべて知っているし、歌詞の意味もおおよそは理解しているのだが、かなり細かいところまできちんと解説してあり、しかも軽妙な語り口で読みやすかった。何より全編を貫く著者のブルースに対する愛情が素晴らしく、「はじめに」や末尾の吾妻光良さんとの対談にもあるように、ふだんブルースセッションなどで歌っている方に是非読んでもらいたいと思った。また、取り上げられている曲が名曲揃いなので、ブルース入門にも最適だ。2016/10/23
Saku
9
友人が歌うブルースの十八番、フーチークーチーマン。何でニヤニヤしながら歌い始めるのかがわかった(笑)2017/01/31
ロスリスバーガー
3
ブルースに限らず、意味が解った上で聴いた方が面白いというのは洋楽全般に言えることだが、それでもブルースについて特にそれが言えるとしたら、その世界観故かと思う。基本的に生活苦や失恋などのネガティブな感情が歌われることが多いが、それでもどこかアグレッシブなのが日本の演歌とは一線を画する。もちろん当時の黒人達の心情など今の我々には測り知ることはできないが、全ての人が心の内に抱えている様々な「ブルース」を歌に投影して憂さを晴らしたりすることも時には可能だろう。ブルースというのは想像以上に「普遍的な」音楽だと思う。2019/04/09
まこちゃん
3
どんなときでも寄り添うように心に染み入ってくるような馴染み深いブルース。そんな詩の世界を知りたいと思い手に取りました。CDなどに付いてくる歌詞対訳とは違い、曲の背景はもちろんアーティストやカバーの紹介など曲の世界を余すところなく教えてくれます。私のようなブルースの新参者にはちょうどいい一冊。2017/01/08




