出版社内容情報
独自の視点で音楽理論をやさしく読み解く!
とかく難しいものというイメージがある“音楽理論”。分厚い理論書を前にして途方に暮れている人、あるいは意気込んで学び始めてみたものの、途中で挫折してしまった人も多いことでしょう。本書は、そんな人たちのために「音楽理論をやさしく読み解く」ことをテーマに書かれた1冊です。よくある疑問や理解しづらいポイントを17のキーワードにまとめて解説し、気になるトピックを拾い読みするだけでもOK。「これ、よくわかってなかったんだよなぁ……」というモヤモヤを解消し、より系統的な理解をうながすヒントがたくさん詰まっています。
【CONTENTS】
■キーワード 1 音程
「長3度」と「短3度」ってどう違うんだろう?
「増」が付いたらプラス半音、「減」はマイナス半音
音程を素早く正確に知るには
■キーワード 2 倍音と協和・不協和
楽器でドの音を鳴らすと、オクターブ+5度上のソも鳴る?
協和と不協和の境目って知ってますか?
不協和音ってどんな和音?
■キーワード 3 コード(和音)
Cmaj7=「しー・まいなー・えー・じぇー・セブンス」?
Am6=「ラ・ド・ミ・ファ」だと思う人、集まれ!
CM7にC△7、Cmaj7……まぎらわしいじゃないか!
G/F……人呼んで分数コード
コードはどうして3度ずつ重ねるんだろう?
■キーワード 4 テンション
A7(+9)にE7(♭13)……+9、♭13は何の音?
その音がテンションだって誰が決めたんだいっ!?
えーっ! ルート弾かなくていいの?
■キーワード 5 スケール(音階)
転回とは、単に音を並べ替えるだけではない
チャーチ・モード(教会旋法)って何だ?
どうしてドレミファソラシドが一番偉そうなんだ?
■キーワード6 キー(調性)
調性がある、っていうのは本当は特別なことなのだ
マイナー・スケールに変種たくさんあり!
♭5つは何調?~調号から調性を素早く知るには
転調と移調ってどう違うの?
■キーワード 7 ダイアトニック・コード
“ダイアトニック”の持つ複数の意味
「この曲はスリー・コード」って、何が3つなのだ?
■キーワード 8 ファンクション(機能)
トニック、ドミナント、サブドミナントはダイアトニック系を形作る!
“解決”って……音楽にもめごとはあるのか!?
コードの“機能”とは、コード同士の関連付けのこと
■キーワード 9 □7コード
セカンダリー・ドミナントって聞いたことあるような……?
コードに裏表があるってホント?
ドミナント機能のない□7コードってあるの?
■キーワード 10 ケーデンス(終止形)
ケーデンス(カデンツ)にはどんな種類があるだろう
どうしてみんなツー・ファイブ、ツー・ファイブって言うの?
“偽終止”って終わるの?終わらないの?
■キーワード 11 モーダル・インターチェンジ
コードを「借用する」って……返さなきゃいけないの?
借用は転調とどう違う?
C(m):D♭M7(=♭II M7)の「レ♭」ってどこから来た!?
■キーワード 12 ディミニッシュ・コードと循環コード
ディミニッシュ・コードが出てきたら後ろを見ろ!
“逆循(ぎゃくじゅん)”とは循環コードの種類のことなり!
■キーワード 13 クリシェ
クリシェっておいしそうな名前なんですけど……?
■キーワード 14 代理コード/リハーモナイズ
代理コードをたくさん教えてくれーっ!
リハーモナイズにコツってありますか?
■キーワード 15 ボイシング
ボイス/ボイシングって何だ?
コードの響きを特徴付ける音、それがガイド・トーンだ!
パワー・コード!……強そうだけど??
■キーワード16 ブルー・ノート
ブルー・ノートとブルース・フレーズ、その源流を探る!
ブルース・コードってどんなコード?
ブルー・ノート♭3と♭7……マイナー・キーとの違いは?
■キーワード 17 数字と記号
A7の「ソ」はなぜ「♭7」なの?
AmキーにおけるFはどうして♭VIなの?
→や└┘の意味は何だ?
【著者プロフィール:香取良彦】
鍵盤打楽器奏者、作編曲家。5歳からオルガン、高校在学時から編曲、20歳からヴィブラフォンを始める。バークリー音楽大学卒業後、自己のドラムレス・ユニットやジャズ・ビッグ・バンドを中心に本格的な音楽活動を開始。マル・ウォルドロン、ジョン海山ネプチューン、山下洋輔などのバンドに参加。ジャズに限らず、スタジオ・セッションなどではポップス系録音にも多く関わる。代表CDに『リバーサイド・ミュージック・ガーデン』(香取良彦ジャズ・オーケストラ)、『ピエサス・ワン』(オルケスタ・デ・クワトロ・ピエサス)、著作にNHK趣味悠々テキスト「山下洋輔のジャズのオキテ」(共著)、「絶対わかる! ポピュラー和声」(小社刊)ほか。東京芸術大学、洗足学園大学講師。
内容説明
多くの人が疑問に感じるポイントを17のキーワードで斬る。複雑でわかりにくい音楽理論を楽しく読み解くヒントが満載。
目次
音程
倍音と協和・不協和
コード(和音)
テンション
スケール(音階)
キー(調性)
ダイアトニック・コード
ファンクション(機能)
□7コード
ケーデンス(終止形)
モーダル・インターチェンジ
ディミニッシュ・コードと循環コード
クリシェ
代理コード/リハーモナイズ
ボイシング
ブルー・ノート
数字と記号
著者等紹介
香取良彦[カトリヨシヒコ]
鍵盤打楽器奏者、作編曲家。5歳からオルガン、高校在学時から編曲、20歳からヴィブラフォンを始める。バークリー音楽大学卒業後、自己のドラムレス・ユニットやジャズ・ビッグ・バンドを中心に本格的な音楽活動を開始。マル・ウォルドロン、ジョン海山ネプチューン、山下洋輔などのバンドに参加。ジャズに限らず、スタジオ・セッションなどではポップス系録音にも多く関わる。代表CDに『リバーサイド・ミュージック・ガーデン』(香取良彦ジャズ・オーケストラ)、『ピエサス・ワン』(オルケスタ・デ・クワトロ・ピエサス)、著作にNHK趣味悠々テキスト「山下洋輔のジャズのオキテ」(共著)、「絶対わかる!ポピュラー和声」(小社刊)ほか。東京芸術大学、洗足学園大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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