内容説明
かけがえのないいのちと向き合う保護司の物語。
目次
たった一つ、たった一人
子供は悪くない
山百合
事件
許すということ
あの子のために
保護司の委嘱
応援団
少年院向けラジオ
承諾〔ほか〕
著者等紹介
大沼えり子[オオヌマエリコ]
作家・保護司・認定特定非営利活動法人ロージーベル理事長・シンガーソングライター・D.J.大学在学中から東京、仙台を中心に司会やシンガーソングライター&D.J.として活躍。結婚後、嫁ぎ先の割烹の若女将の仕事をこなしつつ、2001年保護司の委嘱を受ける。少年たちの更生に尽力する傍らD.J.Rosyとして北海道・東北地方にある3つの少年院に向けて院内放送「カントリーボーイ」を制作し、同録を贈り続け、かたわら帰る家のない少年たちの自立を支援する認定NPO法人「Rosy Bell」を設立、代表を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
165
我が子が罪を犯したなら一緒に償っていく覚悟はある。我が子には帰る場所がある。生まれた時から悪い子はいない。だが、途中で道を踏み外した子に帰る場所が無かったら償いも出来はしないだろう。そこでの『保護司』だ!大変な任務だとは思う。この方は凄いと思う!実の子を育てる事に汲々とした私だもの、実にレビューが書きにくい。被害者の親の気持ちに傾くからだ。被害者側の『保護司』もいて欲しい・・心の狭い私は、この保護司・大沼さんのように愛を持って寄り添う事は出来ない。複雑なまま読了した。2018/02/23
Humbaba
4
自分が愛されたという実感がないと、人は正常には成長できない可能性が高くなる。間違ったことをしたら謝罪が必要ではあるが、それができるようになるためには安心できる場所が必要である。犯した罪は消えることはないが、それを正しく理解できるようになるためにも関係を紡ぐ必要がある。2017/11/22