内容説明
異界を疾駆するのは、カミか、モノノケか。竜、鬼、天狗、怨霊、安倍晴明、空海など山岳異界のキーワードを読み解きつつ、死と再生、霊異と神秘を描くマンダラ絵巻。
目次
第1章 山の過去帳(吹奏される霊性;失踪する仏壇;ケガれる人体 ほか)
第2章 異界の住人たち(鬼の足跡;天狗の団扇;狐の提灯 ほか)
第3章 妖かしの大先達(祖の祖;祖の一 役行者;祖の二 陽勝 ほか)
第4章 験者の文化コード(開山が意味するもの;霞が意味するもの;温泉が意味するもの ほか)
第5章 怨みの唐揚(生霊症候群;陰陽血花式;密教大秘劇 ほか)
第6章 謎としての密教(なぜ性を避けるのか;なぜ雨を降らせるのか;なぜ物質は私語するのか ほか)
第7章 マンダラの気圧配置(金剛界・濃霧;胎蔵界・猛暑)
著者等紹介
滝沢解[タキザワカイ]
1933年東京生まれ。上州禅寺に育つ。早稲田大学卒。劇作家。劇画原作家。自称「東京優婆塞」。信州信濃にて「追分小劇場」主宰。2003年没
長島典子[ナガシマノリコ]
1959年生まれ。彫刻家。女子美術短期大学卒。安宅賞受賞。国画会彫刻部所属。奨励賞受賞。銀座画廊にて二人展。北海道シェイクスピアクラブ・レリーフ制作。CM、カードデザイン、装丁、イラストなど多彩な活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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