内容説明
自虐的な苦しみと道化師的精神の行き着くところは―太宰の作品の魅力と魔力がこの本でわかる。
目次
列車―「太宰治」の名で発表した初の作品
きりぎりす―妻が画家の夫へ宛てた「離縁状」
逆行―直木賞候補にもなった初期の作品
二十世紀旗手―自らをありのままに記した作品
富嶽百景―前期の太宰を代表する作品
ろまん燈篭―変わり者の兄弟たちが書いた連作
走れメロス―メロスとセリヌンティウスの友情物語
女生徒―純朴な少女の徒然なる思いを描いた作品
惜別―若き日の魯迅を回想する老医師の手記
パンドラの匣―とある療養所で起きるドタバタ劇〔ほか〕
著者等紹介
渡部芳紀[ワタベヨシノリ]
中央大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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だでぃ
0
サラっとあらすじを確認できる、それ以上でもそれ以下でもない。太宰好きは手に取らなくていいし、これから触れる人は素直に短編集を買えばいい。2020/02/24
けん
0
(ハズレ本)。作品の本文と解説が、同じ書体で並列して記述されているので、両者の境目が太宰初読者の私には、区別が付きにくい「サイアクな」構成であった。ただ、この本を通じて、色々な作品のあらすじと雰囲気はつかむことはできた。➡「斜陽」や「人間失格」を含め、正直「太宰の良さが全然分からなかった」。「多分、感性が全く違うんだろうな!」と思った。ということで、色々な意味で本書は「ブックオフ行き物件」に決定!2018/12/05