出版社内容情報
日本の代表的漫画家・手塚治虫に影響を与えた二人の先人、北澤楽天と岡本一平の生涯を描き、漫画の新しい歴史を分かりやすく解説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bura
39
私は以前から日本の漫画は「点在する無数の才能」ではなく、「線でつながる進化してきた才能」と考えていました。世界に広がるMANGAやジャパニメーションの祖は勿論、手塚治虫と言えるのですが、それ以前の「線」をつなぐ作家たちが作り出してきた事も又、真実なのです。この本に描かれている北沢楽天と岡本一平はまさしく手塚治虫というビックバンにエネルギーを注いだ2人の天才、まさに日本漫画の祖と言えます。漫画史に興味のある方は必読の一冊。漫画は奥が深いです。2020/06/19
けんとまん1007
26
漫画と言えば手塚治虫さん。まさに、天才であり巨人である。しかし、手塚治虫さんがいきなり出てきたのではなく、そこに至る経緯がある。キャラクターとストーリー。それを生み出したのが、このふたり。それはそれとして、生み出される環境が、醸成されていると言うこと。それが、今のジャパンアニメーションにも引き継がれている。この後、どう発展していくのだろうか?2020/05/06
rokoroko
19
最近さいたま市の漫画会館に行った。北沢楽天の展示があるのは知っていたが見たかったのはパタリロの原画。漫画会館の近所に住んでいたのに北沢楽天の事よく知らなかった。岡本一平(太郎の父)と並ぶマンガの祖なのか!。65歳の私はのらくろは復刻版で見たことあるけどそれ以前は全く知らない世代。良く読むと初めの頃の「サザエさん」のような味わいの漫画。漫画は字に疎い人でも内容がわかる新聞の一コマ。このふたりから手塚治虫に続くのね。マンガの歴史も勉強する人もいるのでしょう。興味深かった2023/09/28
Shotaro Tsuji
2
言い回しが大袈裟すぎるので注意して読まなければならない。2020/10/23