出版社内容情報
1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけだ。そんな中、関西生コン労組は、労組の活動を通じて、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も、実現した。そこへヘイト集団が妨害を加え、そして警察が弾圧に乗り出した。なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。迫真のルポでその真実を明らかにする。初版は2021年。本書はその後を加筆した増補版である。
内容説明
勝利判決が続く一方で新たな弾圧も―
目次
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
補章 反攻の始まり
著者等紹介
竹信三恵子[タケノブミエコ]
ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011‐2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞。『賃金破壊』の執筆活動に対し、2022年日隅一雄・情報流通促進賞特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
小鳥遊 和
8
日本の労働組合がなぜ賃金交渉力が弱いかよく分かる書。どうせ偏った本なので概要はYouTube内を “ 関生事件 20250411 “ で検索して著者の報告を聞くか、“ 探査報道 20250319 “ で検索して左派系報道を見ればよい。本書2021年版へのMc6p助氏書評にある「司直の産別組合への敵意」の原因だが、短期的には「安倍長期政権下での検察・警察による過剰忖度」か、長期で見れば戦前~戦後の「経営と本気で闘う労組は反国家勢力」との見方だろう。結局、労組の弱体化で不況⇔賃金停滞がループする社会となった。2025/05/08
Go Extreme
3
事件と影響: 無罪確定 労働者連帯 社会不安定化 コロナ禍の影響 労働基本権 裁判の意義 産別労組の役割 生活防衛運動 賃金低迷 労働者の権利 SNS・メディアと労働運動: フェイク情報 ヘイトグループ メディアの役割 ドキュメンタリー報道 世論の共感 ストライキ支持 企業横断的労組 組合活動の犯罪視 司法の理解不足 労働条件改善 労働運動と課題: ストライキの波及 組合員の声 労働組合の意義 西武百貨店スト 全国的労働問題 経済的不安定性 司法と社会関係 組合員の生活実態 労働運動の実験場 産業別労組2025/02/19
takao
0
ふむ2025/05/21




