講談社文庫<br> 寿司屋のかみさん 二代目入店

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講談社文庫
寿司屋のかみさん 二代目入店

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  • サイズ 文庫判/ページ数 255p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062778367
  • NDC分類 673.9
  • Cコード C0195

出版社内容情報

お腹を満たし心を癒してくれる東中野の「名登利寿司」に息子が職人として入りました。家族のこもごも、美味な寿司たち。文庫書下ろしお腹を満たし、心を癒してくれる東京・東中野の名店「名登利(なとり)寿司」に新しい寿司職人が入りました。師弟となった父子を見守るおかみさんとお客さんたち、日々起こる家族のこもごもと美味な寿司。ウニをめぐって攻防が起こり、四十年続いたオトウサンのツメ作りは最後になる。ほっこり寿司エッセイ<文庫書下ろし>

はじめに
1 二代目が入店しました
 久しぶりにナマコを仕入れた
 カンヌキと呼ばれる見事なサヨリ
 板前修業中の男性来店
 カウンターに石川さんが並んだ
 後継者の問題
 竹谷先生のお好みコース
 名登利寿司の二代目入店
 アラに釣られて
2 うちは縁起のいい寿司屋
 ハンサムドクターから寿司の差し入れ
 味の違うヅケ丼にびっくり
 ダジャレ大王の軍艦巻き
 北陸の老紳士と星鰈
 エンガワは常連さんだけ?
 お勘定に気を遣う日
 うちは縁起のいい寿司屋
 イワシの昔風たたきとトロのトラウマ
 お餞別のシ


佐川 芳枝[サガワ ヨシエ]
著・文・その他

内容説明

お腹を満たし、心を癒してくれる東中野の名店「名登利寿司」に新しい寿司職人が入りました。師弟となった父子を見守るおかみさんとお客さんたち、日々起こる家族のこもごもと美味な寿司。ウニをめぐって攻防が起こり、四十年続いたオトウサンのツメ作りは最後になる。ほっこり寿司エッセイ。文庫書下ろし。

目次

1 二代目が入店しました(久しぶりにナマコを仕入れた;カンヌキと呼ばれる見事なサヨリ ほか)
2 うちは縁起のいい寿司屋(ハンサムドクターから寿司の差し入れ;味の違うヅケ丼にびっくり ほか)
3 優しいお客さんばかり(幸せのおすそわけ;箱ウニと塩水ウニ ほか)
4 寿司はパワーをくれる食べ物(演歌歌手のMさん来店;残念な白アマダイ ほか)

著者等紹介

佐川芳枝[サガワヨシエ]
1950年東京生まれ。昭和学院高等学校卒業。都市銀行、社団法人信託協会勤務ののち、’75年名登利寿司主人と結婚。’78年調理師免許取得。寿司とうまいものに関する著書多数。『寿司屋の小太郎』(ポプラ社)で、第13回椋鳩十児童文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

syaori

49
著者は、東京は東中野に店を構える寿司屋のおかみ。本書ではよその店で修業をしていた息子が二代目として入店した前後の変化や日常が綴られます。湯引きした金目鯛に身の厚い星鰈、煮アサリなど大将と二代目のつくる肴や握りから朝晩のちょっとした賄いまで、見ているだけでお腹が減ってくるのですが、何より店とお客様たちとの交流が心に残りました。二代目を気遣う常連さんがいて、他のお客さんの喜びに幸せのおすそ分けをもらう方もいる。大将の「この商売のいちばんの楽しみは、お客さんとのふれあいだよ」という言葉がしみじみ胸にしみました。2019/05/17

しょーくん@本棚再編中

40
★★★★★★★☆☆☆さすがは児童文学作家の寿司屋のおかみさんです。食欲をそそられる的確な描写にやられました。空腹時に読むと危険ですね。下手に財布が軽く豊かだと、寿司屋に寄ってしまうおそれがありますよ。シリーズされているようですので、他のエッセイも読んでみたいと思います。あ〜ぁ、寿司食いてぇ〜…2014/08/31

seacalf

38
『うちあけ話』と違って、日々のお客さんとの交流と朝晩の献立を中心に書かれているのでちょっと面食らう。シリーズを読んでいる人向けとはいえ、ほのぼのとした雰囲気と旬のネタやお寿司についての蘊蓄が面白いのは変わらない。二代目とのやり取りも感じ良く描かれている。礼節がありつつ温かい家族だ。客層は、どこぞの社長さんや業界の人など富裕層が中心なのかな。ちょっとお刺身を見繕って貰ってお任せ握りを頼んでお酒も呑んじゃうと2万円くらいか。やっぱり庶民には高嶺の花だなあ。とは言いつつ、仕事帰りの妻を誘って今度行ってみよう!2019/07/31

harumama

20
かなり昔に読んだシリーズを久々に読んでみました。商売を継承していくのは今の時代難しいが、息子さんが父と同じお店で修行し自分の家に戻ってきた。夫婦二人で二人三脚でやっていたお店に新しい風が吹き込んだようだ。お寿司大好き人間なのでとにかくおいしそうでたまらなかった。そして、しゃり一つ、ねた一つ丁寧な仕事をこつこつ続けるその姿は美しいなあと思った。それでいて、敷居を高くしないでお客さんを受け入れる姿勢が長くお店を続けていく秘訣なのかもしれないと思った。機会があればぜひ一度食べてみたいものだ。2014/10/30

さいたまのたぬき

18
普段お店に食べに行っているだけではうかがい知れぬ お寿司屋さんの裏事情が面白く、 お寿司が大好き、食べるの大好きなら 文章が読みやすいのもありとてもおすすめ。 旬の魚のことや、お料理のこと 今回は息子さんがお店に入ったことによる お客さんとの絡みや、親子の気持ちの入れ違いなど ちょっとハラハラしながら読めます。 2014/10/16

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