出版社内容情報
「生きべくんば民衆とともに、死すべくんば民衆のために」という処世訓を掲げ、弁護士、社会運動家として明治、大正、昭和の長期にわたり、民衆と一体化して権力と闘い、生きぬいた戦闘的民主主義者、布施辰治の生涯を描く。
内容説明
“生きべくんば民衆とともに、死すべくんば民衆のために”民衆のために、そして民衆と共にあり続けた民衆の弁護士であり、戦闘的民主主義者であった布施辰治の生涯を描く。
目次
1 日本近現代史を生きた布施辰治(布施辰治をめぐる近況;布施辰治とは;二つの憲法の時代を生きる;布施辰治をたどる視点)
2 断章「人道主義=ヒューマニズム」(一筋縄ではいかない「人道主義=ヒューマニズム」;人道主義とは)
3 「布施人道主義」の道程(序;「布施人道主義」の道程)
4 小括:「人間の人間たる所以」のために
著者等紹介
森正[モリタダシ]
1942年3月、和歌山県新宮市に生まれる。中央大学法学部をへて名古屋大学大学院法学研究科博士課程中途退学。名古屋市立女子短期大学のあと名古屋市立大学に勤務する(憲法学専攻)。イギリス憲法研究の途上三〇代前半に戦前日本の在野法曹に関心を抱く。現在、名古屋市立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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日本近現代史を生きた布施辰治: 布施辰治をめぐる近況 布施辰治とは 二つの憲法の時代を生きる 布施辰治をたどる視点 人道主義=ヒューマニズム: 一筋縄ではいかない人道主義=ヒューマニズム 人道主義とは 布施人道主義の道程: 第一期 揺藍(一八八〇~一九〇二年) 第二期 純真なる人道主義者の登場(一九〇二~一二年) 第三期 民衆と紡いだ(一九一二~二三年) 第四期 東奔西走(一九二三~三二年) 第五期 光と影(一九三二~四五年) 第六期 終わりなき(一九四五~五三年) 小括 :「人間の人間たる所以」のために2022/06/06