内容説明
明日はかならずくるわけじゃない。地下鉄サリン事件の被害者から、フリーダイビングの世界チャンピオンとなった著者が贈る、「今を生きる」ためのことば。呼吸を意識する、怖れを手なずける…極限の世界で見つけたぶれない心のつくり方。
目次
プロローグ 心が身体を動かしている
1 技をきわめる(心の猿を受け入れる;リラックスの呼吸;怖さがわたしを成長させる ほか)
2 自分を磨く(個性がないことも個性;目標を設定しなくてもいい;自分を変えるスイッチ ほか)
3 伝える(リーダーシップを分けあう;キライなことはがんばらない;もういちど初心者 ほか)
エピローグ 指導者をめざして
著者等紹介
岡本美鈴[オカモトミスズ]
1973年東京都出身。地下鉄サリン事件に遭遇した後、30歳でフリーダイビングを始める。2006年には日本記録を樹立。2015年の世界選手権で日本人初となる個人戦金メダリストとなる。現在も日本代表として世界各地を転戦しながら、講演などを続けている。愛称は“みみずん”(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おい
3
前半は呼吸法やヨーガ等、具体的な平常心を保つ方法が紹介され参考になった。特に呼吸法の意識の仕方は自分に合っていたようだ。後半は筆者の今に至るこれまでの経緯がが記されており、個人的にはあまり興味がわかなかった。 ★★★2020/01/09
gotomegu
3
考えてしまうと、酸素をたくさん使ってしまう。呼吸ができないフリーダイビングで、どうやって心の安静を保っているのかを知りたくて読んだ。長く息を止めるためには、「『長い息』を深く吸う」という一説が印象的。あばれまわる猿との付き合い方、考えないでやりすごす方法が自分なりに見つかるといいのかな。死と常に直面しているからこそ、安全なフリーダイビングの競技を実現しようとしていることがよくわかった。2018/09/30
Mariko
2
来年があるかわからない、その通りだ2020/05/05
しおり
1
競泳をやっているので、フリーダイビングにも興味があったけど、全く別物だなと思った。ある程度まで潜ったら脱力して重力で真っ暗な海の底に落ちてゆくのに身を任せるなんて、想像しただけで怖い。泳力よりも精神力が必要なのがよく分かった。なにをやっても普通、オール3とご自分のことを評しているけど、高校時代に新体操に熱中したエピソードからも、こうと決めたらやりぬく強い精神力を感じる。精神力の強さが半端ではない。2023/09/17
727LOVE
0
ふとしたキッカケの連続でフリーダイビングの世界に飛び込み、日本を代表するフリーダイバーとなった著者の経験と学び。失敗を繰り返しながらも、周りの人から支えられて、周りの人を支えて、ダイバーとして、人として成長していく物語。要所要所に素晴らしい、輝く言葉が散りばめられていて、決してフリーダイビングの話だけにとどまらない。人が生きていく上で大切な示唆を与えてもらった、素敵な一冊だった。2018/09/26