内容説明
如来蔵思想の論理構造に対する批判的考察を経て、いまや瑜伽行派のテキストの分析が行われる。唯識思想の基本的概念はいかに形成されたのか。
目次
第1章 仏教の批判的考察(仏教解明の方法―中村元説批判;苦行と禅―無執着主義;『スッタニパータ』の非仏教性―苦行者文学 ほか)
第2章 瑜伽行派とdh ̄atu‐v ̄ada(dh ̄atu‐v ̄adaの仮説について;本性住種姓について;『宝性論』における“prakrti”の基体性 ほか)
第3章 アーラヤ識に関する一考察― ̄atma‐bh ̄avaと ̄alaya‐vijn ̄ana(『解深密経』「心意識相品」中心部分の考察; ̄atma‐bh ̄avaの意味 ほか)
著者等紹介
松本史朗[マツモトシロウ]
1950年東京に生れる。1973年駒沢大学仏教学部仏教学科卒業。1981年東京大学大学院博士課程(印度哲学)満期退学。現在、駒沢大学仏教学部教授、博士(仏教学)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。