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内容説明
厳罰化を超えていま、教師・おとなが考え、すべきこと、そして子どもが学ぶこと―。
目次
いじめのなかの子どもたち
小学校の現場から―子どもの表現がつくる「人間的な思いとつながり」
中学校の現場から―いじめ解決体験を子どもの学びにする
子どもの権利と「厳罰化」傾向の問題点
いじめの理論―社会学的視点からの原理的考察
学校・学級に“いじめ風土”を超える新しい風を
ブックガイド 知ることの痛みとその希望いじめ問題を考えるための17冊
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
弥勒
10
いじめ問題を解決する方法に、いじめにおける加害生徒に厳罰を課すといふのがある。しかし、いじめといふのは人間の業のやうなもので、その解決は生易しいものでないことはいじめ問題が今日まで解決をみていないことからも明らかなのである。本書ではそれを前提としたうえで、長期的な視点に立つたいじめ問題への実践的な取り組みが紹介されてゐる。具体的には、生徒がいじめを通して成長できるやうになるために、いじめが悪いことだといふことを自ら認識できるまで、辛抱強く対話を重ねてゆくことが紹介されてゐた。2017/08/20
かぉ
1
「いじめ」について、現場の声や対策、加害者被害者の対話から見るか解決の道、いじめが起きるメカニズムや理論など一般的知識が詰め込まれている。ただ理論の章では予備知識が無い私にはまったく理解出来なかった。しかしいじめ問題を考えるための参考本が紹介されているので、その本も読んで理解を深めたと思う。2014/02/10
鵜殿篤
0
いじめの理論、社会的背景、実例、解決へ向かうためのヒント、総合的にいじめを考えるための読書案内など、とてもバランスが良い内容になっている。初心者がまず読む本としてお勧めしやすい。単純な厳罰化が本質的な解決をむしろ妨げていることがよく分かるだろうと思う。ゼロ・トレランスは、仮に凶悪犯罪にはうまく対処できるとしても、学校や教育にはまったく馴染まない。2019/07/27