内容説明
1945年の夏、原爆によって身体も心も深く傷つけられた人びと。「まどうてくれ」(償ってくれ、元に戻してくれ)という、被爆者の願いをかなえようと起ち上がった藤居平一。あらたな核の脅威に直面する今、その生き方から読みとるべきことは何か。若い世代に知ってもらいたい感動の生涯。
目次
第1章 本川で鍛えた快速スイマー
第2章 日本の勝利を固く信じて
第3章 原爆で死んだ父と妹
第4章 銘木店三代目の社長として
第5章 原爆被害者を救おうという声を受け継ぐ
第6章 原爆被害者たちの先頭に立って
第7章 国会請願行動、そして日本被団協の結成へ
第8章 「まどうてくれ」という叫びとともに
第9章 家業へ復帰しても志は変わらず
第10章 反原爆の思いを貫き通して
第11章 人間の絆を愛し続ける
著者等紹介
大塚茂樹[オオツカシゲキ]
1957年生まれ。1980年早稲田大学第一文学部卒業。出版社勤務。専攻=日本現代史。76年に原水爆禁止運動で被爆者と出会う。80年代は反核運動に没頭し、被爆者像を問い直す。その経験を基に、アトピーの少年と被爆者との物語『やんばる君』(筆名・中野慶、童心社、2000年)を刊行。現在も被爆者連帯運動に参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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