内容説明
自然と人間がつくった“宝物”=里山。自然保護にかかわり三〇年余の植物生態学者が語る、トトロのふるさと財団設立。
目次
1 里山ってどんなところ?(里山の生物多様性の意味―キーワードは「軽度の攪乱」;絶滅危惧植物の過半数は里山の植物 ほか)
2 里山の知恵・里山の変貌(萌芽のさせ方にみる合理性;世界に向けて発信すべき混農林の知恵 ほか)
3 「トトロのふるさと」を守る(雑木林に魅せられて―クチナシグサの姿・コナラの芽吹き;団地開発に直面して―雑木林の保全運動に参加 ほか)
4 地域を知って地域をつくる(多摩学の試み;都市農業のあり方を研究しなければならない ほか)
著者等紹介
広井敏男[ヒロイトシオ]
1933年、群馬県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。専攻は植物生態学、理学博士。東京経済大学現代法学部教授。雑木林の保護運動、自然保護運動にかかわって三〇年余、狭山丘陵でのナショナルトラスト運動は財団法人「トトロのふるさと財団」に結実し、その理事長を務める。財団の活動は、2002年「明日への環境賞」(朝日新聞社)を受賞。大学所在地地域の総合研究を同僚とともに組織し、市民や学生にその研究成果を還元する講座「多摩学」を提供
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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