E-Book/Print Book New Thinking<br> 送電線空容量ゼロ問題―電力は自由化されていない

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E-Book/Print Book New Thinking
送電線空容量ゼロ問題―電力は自由化されていない

  • ページ数 144p
  • 商品コード 9784844398905
  • NDC分類 544
  • Cコード C3054

内容説明

再エネ普及に立ちはだかる系統の制約、送電線の空容量ゼロはなぜ起きたのか。系統制約問題を真に解決する「自由化」「オープンアクセス」「市場整備」とは?

目次

はじめに:主役に躍り出た電力インフラ問題
第1章 送電線利用制約問題とは何か
第2章 送電線空容量ゼロ問題の経緯と真相
第3章 日本版コネクト&マネージと北東北募集プロセス
第4章 接続契約を拒否・解消することはできるのか
第5章 オープンアクセスと発電自由化
終わりに:ストランデッドコストとストランデッドアセット

著者等紹介

山家公雄[ヤマカキミオ]
エネルギー戦略研究所所長、京都大学大学院経済学研究科特任教授、豊田合成(株)取締役、山形県総合エネルギーアドバイザー。1956年山形県生まれ。1980年東京大学経済学部卒業後、日本開発銀行(現日本政策投資銀行)入行。電力、物流、鉄鋼、食品業界などの担当を経て、環境・エネルギー部次長、調査部審議役などに就任。融資、調査、海外業務などの経験から、政策的、国際的およびプロジェクト的な視点から総合的に環境・エネルギー政策を注視し続けてきた。2009年からエネルギー戦略研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

14
折しも、厚労省などの政府統計の不正が話題になっているが、この本を読むと、経産省、電力会社、御用学者たちが、データを恣意的に操作して、「送電線の空容量がないから、これ以上の再生可能エネルギーの導入ができない」という世論操作に躍起になってきた現実が垣間見える。本来のエネルギー自由化とは、日本のような「小売自由化」ではなく、系統の情報と運用を開放して、オープン・アクセスを実現することなのだと山家さんは警鐘を鳴らす。海外のエネルギー事業に関して第一人者とも呼べる深い知見をお持ちの著者ならではの、鋭い指摘である。2019/01/28

HARU

1
送電線空容量ゼロ問題が再エネ普及を妨害している。背景は電力会社による既存発電設備の座礁資産化回避だという内容。原発等不可動発電に取り置きされている送電キャパの開放、N1待機電線を減らし、ノンファーム接続化、先着優先を廃止したオープンアクセスが突破口。FITによる燃料費ゼロの再エネ電気の無制限供給がコスト削減に繋がると。但し再エネ市場を引っ張るGAFAは補助に頼らない再エネしか買わず自主的なコスト削減が求められている。2020/08/17

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