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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
42
「東京店構え」に続く2冊目。今回は全て夜の東京を描写した水彩画でしたが、写真のようで、写真とは少し違った情緒が感じられました。特に雨の夜の絵が多く、どれも独特な味わいが出ている。終わりの方に新海監督との対談が載っていたのですが、そこで「街の景観を変化させるものとして雨が好き」と監督がおっしゃられていて、著者も同じとのこと。雨で濡れた道路や建物に反射した景観が、本当にイキイキと描かれていて、行ってみたいな、雨の日の散歩は考えられなかったけれど、捨てたものではないのかもと思わせてくれました。2021/09/01
momogaga
42
ブックカフェ。東京駅、新橋駅付近の真夜中の風景が淡々と描かれていて、マニアックなイラスト集でした。夜中散歩派なので楽しむことは出来ました(^0^)。 2020/09/01
booklight
28
君の名は、などの背景画を担当したマテウシュ氏の東京夜景のイラスト集。whatとhowが説明されていて興味深い。どんなときに絵心が動いたり、どんな要素がほしいかなどがわかる。わりとコントラストのあるところに惹かれていた。描き方も色々と書いてあり、そういうところも本人としては大事なことなんだなと思う。都会大好き、というわけでないところが複雑。タイトルも含めて、なかなか味がある。水彩による光と影の間の表現がいい感じに出ている。表紙の自転車カバーが死神のように見える、というのはイラストならではの効果だな。2024/05/26
Roko
27
画集の後半では、彼がどのように絵を描いているのかも見せてくれています。ロケハンをして写真を撮り、気に入った風景や構図を決めていきます。現実通りに描いている部分もあれば、ちょっと変えてあるところもあります。彼が描く風景は写実だけれど、それだけではない何かが宿っているような気がします。それは、その風景に対する愛もあるし、自分の気持ちも乗せているからなのかなぁ。2021/07/02
Tenouji
21
東京の夜の空は明るい。むしろソリッドなビル群と、街の光が夜を演出してるんだな。人が、わずかな光を見出そう、とする背後にある、真の暗闇は、時間と空間を超越する。2019/11/19
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- 和書
- 灯し続けることば