内容説明
家から出ることをあきらめたって、人生をあきらめる必要はないんです。「元ひきこもり相談員」にして「現役ニート」の著者が教える。ひきこもり・ニートとして幸せに生きる方法。
目次
第1部 ひきこもり・ニート支援のリアル(ひきこもり支援のゴール;人と話してみませんか?;働いてみませんか?)
第2部 ひきこもり・ニートが自立するたった一つの方法(ひきこもり・ニートは株をやりなさい;ひきこもり・ニートが株をやるメリット;ひきこもり・ニートが株をやるデメリット;種銭のつくりかた;ひきこもり・ニートの投資戦略)
著者等紹介
伊藤秀成[イトウヒデナリ]
臨床心理士×個人投資家×作家×プロ無職。1980年埼玉県生まれ。東京都立大学人文学部を卒業した後、聖徳大学大学院臨床心理学研究科修了(修士)。医療法人社団真貴志会南青山アンティーク通りクリニック、医療法人高仁会戸田病院など精神科でカウンセリング・心理検査等に従事する傍ら、医療系専門学校にて心理学の講師を務める。2012年~2016年にかけて公的機関の「ひきこもり相談員」として仕事をする。日本臨床心理士会平会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ルート
20
著者もひきこもり経験があるとのこと。その経験を活かし、支援者になるが、就労に至るのはわずか1%とのこと。ならば、と、ゴールを就労ではなく、株などで不労所得を得て経済的自立を促すことに切り替えている。もちろんそのための投資金を得るためにはいろいろ考える必要がある。だが、効果的な資格を取って、正社員としていい待遇で働いて、というのよりもまだ可能性が広がる。最近は自分も、金融リテラシーの大切さに注目している。ゴールは就労一つだけではない。2019/07/19
yahiro
4
著者はひきこもりの相談員をしているらしく、なかなかリアルな諦観から「ひきこもりに正社員として働くのは奇跡に近い」という結論で、それでも社会と関わる手段として株式投資を勧める本。具体的な株の手法についてはあまり触れられていないが、面白い視点だと思った。ただ、実際のケースをもっと紹介するなどあっても良いとは思う。本書だけで株をはじめる人間はあまりいないのではないだろうか。2016/11/13
山崎にう
4
バイト先の書店のイベントで購入。語り口は若者っぽく読みやすい。「ひきこもり、ニートが自立できる割合は1パーセント」という衝撃?の事実を提示し、「自立」ではなく「幸せになる」方法として株をやることを提唱する。確かに、自立できるほど株で儲けることは、ひきこもり、ニートには不可能だろう。しかし、「幸せになる」かどうかも疑問。株価の上昇下落に振り回されるだけでは? ひきこもり、ニートの現状レポートは参考になる。2016/11/09
てながあしなが
3
ひきこもりについての説明は面白い。投資についての説明も問題ないと思う。でも、「引きこもりは暇だから株でもやった方がいい」といわれると、どうも論理の飛躍を覚えてしまう…。2019/07/07
めめんともり
3
「ひきこもりは株をやれ」一言で言えばそういう本。私は元当事者なのですが(いつ「元」が外れるか分からない)、読み始めて「ふざけんな、ひきこもりを喰い物にするつもりか」とムカッとした。けれど著者の言いたいことの肝は、この世知辛い浮世でひきこもり・ニートが正社員になってバリバリ働くのは無理ゲーなので、なんとか他の生きる道を模索して行こうということなのだろう。うんそれはそうだよな。ムカッときたのはちょっとふざけた文体が性に合わなかったからかも。2017/02/16