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目次
『なんとなくクリスタル』田中康夫―港区 有栖川宮記念公園から元麻布への道
『容疑者Xの献身』東野圭吾―江戸川区 旧江戸川の堤防
『海賊とよばれた男』百田尚樹―中央区 出光興産銀座本社跡地
『武藏野』国木田独歩―昭島市 啓明学園
『ギャオスの話』町田康―中野区 中野駅北口
『パーク・ライフ』吉田修一―千代田区 日比谷公園
『インザ・ミソスープ』村上龍―新宿区 歌舞伎町
『ダンス・ダンス・ダンス』村上春樹―新宿区 神宮球場
『東京ディープな宿』泉麻人―新宿区 神楽坂「和可菜」前
『アキハバラ@DEEP』石田衣良―千代田区 秋葉原駅前〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じいじ
88
とても読んで楽しい、観て面白い書評集&写真集です。東京が舞台の小説はゴマンとあるでしょう。そんな中から103の小説に登場する場所の写真(キャプション付)が、いかした小説解説とともに載っています。写真もカメラマンそれぞれの個性が発揮され、バラエティーに富んで観ていて楽しいです。103の作品を読了後にチェックしてみました。既読の本は19冊。うち読み返したくなった本が数冊ありました。付箋を貼った読みたい本がたくさん出てきました。例えば、三島由紀夫『春の雪』、坂東眞砂子『桜雨』、桐野夏生『グロテスク』……。2018/08/15
ぶんこ
36
とても面白かったです。写真による東京案内かと思っていたら、写真による小説案内でした。写真家さんたちのお勧め本と、その本の舞台となった町、場所を撮った写真がセットとなっています。「ラブコメ」「カラスの親指」「アキハバラ@DEEP」「転々」「サマーウォーズ」「表参道のヤッコさん」を読みたい本に登録できたので、読むのが楽しみです。2019/01/29
かもめ
6
本を紹介する本として最高の本。既読本の写真が自分の思ったイメージと多少違ったが、小説舞台となったその地を訪ねたような感覚で、非常に楽しく読んだ。良い本に出会えて嬉しい。2018/08/25
子音はC 母音はA
4
東京写真学園・写真の学校に在籍していた写真家集団が東京を舞台にする様々な小説を題材にその心象風景を紹介文と共に写真で捉えた一冊。既に読んだ小説も新たな発見があり、まだ未読の小説も興味がそそられる内容となっている。東京街歩きが一層、愉しみになる。2015/08/23
osakaspy
2
見開き2頁で1つの小説が紹介されているので気になったところをつまみ読むことができる。小説のジャンル同様、複数のフォトグラファーによる共作なので文章も写真も違った味わいが一度に楽しめる。おりしも梅雨時。雨の日にはこの中で気になった小説を読み、晴れた日にはこの本とカメラを持って街にでる。実際の風景を前にフォトグラファーのイメージを追体験するも良し、カメラで自分なりの写真を撮って自分のイメージを表現してみるも良し。小説と写真の両方の新しい楽しみ方を教えてくれる。小説を読んだあとにカメラを持って街歩きをしたくなる2014/07/08