出版社内容情報
13歳の難民レイチェルがキリスト教徒ゆえに受けてきた迫害を避けて、イスラム教主流の母国から逃れてきた本当のお話です。
難民を助ける会[ナンミンヲタスケルカイ]
アンディ・グリン[アンディグリン]
内容説明
13歳の難民レイチェルがキリスト教徒ゆえに受けてきた迫害を避けて、イスラム教主流の母国から家族とともに逃れてきた本当のお話。移民局の役人を前にしたときや拘置所のなかで、また、国外退去の際にレイチェルが見せた、立ち向かっていく勇気の記録、そしてさまざまな困難をのり越えて、新たな国で、新たな生活をはじめていくまでがつづられます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
22
ユーラシアってどこだ?と思いつつ読み始めてびっくり。国を特定したら危険って…どんだけなんだ…。宗教弾圧は日本にだってあったことなので他人事ではないけれど、やっぱりおどろきです。こういった弾圧を当然と思う神様は、どちらの立場だとしてもロクな神様じゃないなあ。地獄は人の世にある気がする。2017/05/29
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
14
原案はBBC(英国放送協会)制作のアニメーションを絵本化したシリーズ。難民の定義は様々ありますが、このシリーズは、保護を求めて国外に逃れた人を難民と呼んでいます(監修者註。) 第5巻は13歳の女の子レイチェルが、キリスト教徒ゆえの迫害を避けて、イスラム主流の母国から逃げた実話。逃げた先でも国外退去、強制送還になるが、現在は新たな国で生活している。この絵本のみ母国が明かされていないのは、ご本人たちの安全上の理由と解説されています。2022/03/04
ヒラP@ehon.gohon
14
本人たちの安全のために国名を伏せたという、緊迫した標題紙から始まる物語は、言われなき迫害に振り回される家族の生き方を、辛いほど描いています。 許されない宗教(キリスト教)を信仰したからと、収監されたり国外追放されたり、私たちの日常とかけ離れた世界で、懸命に生きようとする家族には、かける言葉も無いほどに、衝撃を受けました。 こんな世界が有ることを認識して、自分に何ができるか、考えなければいけないと思いました。 2017/05/22
遠い日
14
レイチェルの出身国は明かされない。それほど身の危険が窺われる「ユーラシア」のある国。宗教の自由が許されず、迫害され命が狙われる。亡命してさえ、亡命先でまた囚われたり、強制送還されたりした苛酷な経験が痛々しい。普通に暮らすことができない異常事態が、子どもを苦しめる。法律を学んで、同じような立場の人の役に立ちたいというレイチェルの希望が、どうかどうかこの先叶いますように。2017/02/28
lovemys
6
難民として受け入れられたにも関わらず、未だに祖国を公開できないという現実。そうやって生きている子どもたちもいるのだと思うと、心が痛くなる。2021/02/08
-
- 和書
- 夢をあきらめないで