文藝時評大系 〈明治篇 第2巻(明治28年~明〉

文藝時評大系 〈明治篇 第2巻(明治28年~明〉

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  • サイズ A5判/ページ数 417p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784843316818
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C3391

出版社内容情報

わが国独自の文学批評のスタイル、「文藝時評」の全容を初めて集大成

【収録内容】
太陽、少年世界〔時文〕『文学界』明治28年1月/一葉女史〔時文〕『青年文』明治28年3月/小説壇の傾向『早稲田文学』明治28年6月/小説界の新傾向〔雑報〕『帝国文学』明治28年8月/近作小説一束〔雑報〕『帝国文学』明治28年12月/近年の文海に於ける暗潮(早川漁郎)『文学界』明治29年1月/青年小説を読む〔雑報〕(大町桂月)『帝国文学』明治29年3月/新刊批評『六合雑誌』明治29年3月/三人冗語(脱天子、登仙坊、鐘礼舎)『めさまし草』明治29年3月/新小説第一号を読みて〔評苑〕(内田芳雄)『新小説』明治29年8月/清風一陣〔時文〕『文学界』明治29年8月/近作小説一束〔雑報〕(西維拙)『帝国文学』明治29年9月/新刊批評〔評苑〕(幸田露伴)『新小説』明治29年9月/小説六佳選〔時文〕『女学雑誌』明治29年12月/ほか

【本書の特色】
●同時代の小説・文藝評論・戯曲への現場批評である「文藝時評」を初めて集大成する。収録文は明治十年代末より昭和四十五年まで。「文藝時評」は、その時の「文壇」と密接な関係にある。文壇棲息者の生きいきとした注視と活動があってこそ、初めて同時代の現場批評が成立する。本大系には「文壇」の成立期から「文壇」と「文壇ジャーナリズム」が濃密な関係をもちえた昭和四十五(一九七〇)年までの「時評」を収める。諸機関の協力をいただき、できうるかぎり新聞、雑誌の初出原本を復刻収録する。

●「文藝時評」は、主として小説・文藝評論・戯曲を批評の対象としている。別に詩、短歌、俳句などを対象とした時評があるが、「特殊なスタイル」のものを除き割愛する。「特殊なスタイル」とは「最近の文学界」などの総題の下に「詩」を含む全ジャンルを評論したものを指す。これらは原則として全文収録する。

●明治篇、大正篇、昭和篇、全巻にわたって詳細な索引を付す。従来の作家・作品名索引にとどまらず、項目(たとえば「大逆事件」「関東大震災」、文学論争など)からも作品をたどることのできるよう工夫した。